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収縮性心膜炎

心外膜の肥厚や癒着、石灰化によりその伸展性が失われ、心腔の拡張障害をきたした疾患。

・慢性的に心膜腔に液体貯留があると、心膜は癒着、肥厚し、半年以上でしばしば心膜の石灰化をきたす。

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・原因としては、結核(以前は最多)、ウイルス、リウマチ、特発性、外傷、尿毒症性心膜症、心臓手術後、悪性腫瘍の心膜転移、放射線治療後など。

・硬い心膜が拡張を制限するために、全身の静脈圧が上昇する。

心腔の拡張制限→右心不全=浮腫、腹水など→左心不全=呼吸困難など

・症状は、奇脈、吸気に頸静脈怒張が増強するKussmaul徴候、表在静脈怒張、腹水・胸水、浮腫、肝腫大、うっ血性肝硬変、蛋白漏出性胃腸症など。

・身体所見では、聴診で拡張早期過剰心音を聴取する。

・治療は軽度の心不全症状には塩分制限、利尿薬など保存的治療。合併症がある場合は手術不適症例以外は、心膜切除術を施行する。

収縮性心膜炎の画像診断

・単純X線上の心膜の線状・板状の石灰化は、収縮性心膜炎を示唆する重要な所見。ただし、全例で認めるわけではない。20%~半数程度との報告あり。

・石灰化は心膜のどの部位にも生じるが、右房・右室の周囲あるいは、房室間溝部に多い。

・心膜の肥厚は3mmまでが正常、4mm以上は異常。

症例 40 歳代の男性。下腿の浮腫。

constrictive pericarditis2013年放射線科診断専門医試験問題36より引用。

心膜の石灰化あり。収縮性心膜炎を疑う所見。

症例 50歳代女性 全身倦怠感と下腿浮腫

constrictive pericarditis2009年放射線科診断専門医試験問題34より引用。

心膜の石灰化を認めており、収縮性心膜炎を疑う所見。2枚目の写真にて下大静脈拡張あり。
頸静脈怒張の鑑別診断
  • 右心不全
  • 収縮性心膜炎
  • 心タンポナーデ

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