心サルコイドーシスのMRI画像診断(cardiac sarcoidosis)

・サルコイドーシスは原因不明で、全身に非乾酪性肉芽腫を生じる疾患。

・主に肺、リンパ節、眼、心臓、皮膚などを侵す。

・心臓に生じた場合は、完全房室ブロック、心室性不整脈、重症心不全を起こし、サルコイドーシスの死因の2/3を占める。

・病理と同様に境界明瞭で、心筋壁の斑状あるいは結節状の強い遅延造影効果を示す。

・遅延造影効果のある部位は、肉芽腫や浮腫、慢性期の線維化などを反映。

・病変部は急性期は肥厚するが慢性期には菲薄化する。

心基部中隔、側壁、右室やそれらの心筋中層〜外膜側に、病変が多い。ただし、心筋壁のどの部位にも認められるとの報告もある。

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参考記事)心臓MRIの遅延造影とは?

・造影MRI以外には、エコーや、ガリウムシンチ、タリウムシンチ、FDG-PETなどで診断される。

・治療は早期よりステロイドを用いる。

症例 70歳代女性 不整脈(遅延造影MRI)

cardiac sarcoidosis(放射線科診断専門医試験問題2010年34より引用)

心基部中隔から後壁の中層から外膜側にかけて造影効果を認めている。

症例 60 歳代の女性。10 日程前から呼吸困難あり。両側下腿皮膚に褐色の硬結を認める。

CARDIAC SARCOIDOSIS(2008年放射線科診断専門医試験問題36より引用)

左室側壁に限局性の遅延造影効果をてしうる部位あり。同部位には壁が薄い。造影効果を認めるのは中層〜外膜層。胸部所見では、気管支血管束の肥厚および粒状影あり。下肢の硬結というのも、サルコイドーシスを示唆する所見。

参考)画像診断 vol.32 No.4臨時増刊号2012 ss84-85



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