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胃食道逆流症(GERD)とは

453e2511f3f4be8f754e965348b5560a_s・胃食道逆流症は、胃酸の逆流によって引き起こされ、胸焼け・すっぱい感じがするという症状あり。

・その他、胸痛や咳嗽、喉の違和感といった非特異的な症状を来たすこともある。

※遷延性咳漱の原因
①咳喘息(47.4%)、②副鼻腔気管支症候群(10.3%)、③慢性気管支炎(5.5%)、④GERD(4.2%)、⑤感冒後咳漱(3.6%)、⑥アトピー咳漱(2.4%)

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・胃食道逆流相の原因としては、食道下部にある下部食道括約筋( LES )の機能が減弱し、 LES が弛緩することにより、胃の内容物が逆流しやすくなることである。

・LES 圧低下は食道裂孔 hernia や、加齢及び脂肪腫などにより生じる。

・滑脱型食道裂孔ヘルニアに起因することが多い。他、アカラシアに対するHeller手術後、胃全摘術後、近位胃切除術後など。

・その他のリスク因子として、高齢者、妊婦、肥満者、全身性強皮症などがある。

・重症の胃食道逆流症ではピロリ感染率が非常に低い。

・逆に、ピロリ菌の除菌治療後、夜間にPPIでも抑えられない→Nocturnal Gastric Acid Breakthrough(NAB)がみられる。

・Barrett食道を併発し、発癌(腺癌)のリスクを伴う。

胃食道逆流症の検査

・内視鏡検査において、食道粘膜の発赤・びらん・潰瘍等を認める。

・内視鏡検査で、有意な所見がない場合には、非びらん性胃食道逆流(NERD) を考慮し、食道 PH モニタリングを施行する。

・このように、胃食道逆流症には、GERDとNERDの二種類がある。
※GERD:gastroesophageal reflux disease
※NERD:non-erosive reflux disease

・胃内容物が、逆流している証拠をとらえるには、食道 PH モニタリングが施行される。これは食道内の PH を測定する現在あり、胃食道逆流症の場合、PHが3~4以下になる時間が多くなる。

・逆に内視鏡において、食道の発赤や、びらん等の所見を有するものの、胸焼け等の症状が見られないこともある。

・X線造影検査で体位により造影剤の食道への逆流を認める。

胃食道逆流症のLA分類
Grade N 内視鏡的に変化を認めない
Grade M 色調変化型
Grade A 粘膜傷害の長径<5mm
Grade B 長径≧5mm、連続性なし
Grade C 長径≧5mm、連続性あり全周の<75%
Grade D 全周性≧75%の粘膜傷害

胃食道逆流症の治療

drag薬物療法が中心。(プロトンポンプ阻害薬(PPI)、ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2RA)などの胃酸分泌抑制薬や、消化管運動促進薬など)。

・他、食道内圧を上げる(Ca拮抗薬、抗コリン薬吸入)薬物の使用。

・就寝前の食事を避けたり、上半身を挙上して睡眠をする、節酒、減量、禁煙などの生活習慣の改善によっても症状は軽減することがある。

・それらでも治療効果が不良な場合は、内視鏡的治療外科的治療(Nissen手術)が行われる。

参考)Barrett食道とは?

食道疾患研究会バレット委員会報告2000より

・Barrett粘膜:胃から連続して食道内に存在する円柱上皮=columnar-lined esophagus(CLE)

・Barrett食道:Barrett粘膜が全周性で最短長≧3cm、前癌病変=long segment Barrett’s esophagus(LSBE)

・LSBE以外のBarrett粘膜はshort segment Barrett’s esophagus(SSBE)

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