2010年放射線科診断専門医試験解答解説【11-15】

問題原本はこちらからご覧ください。

11の解答:b,d

・2,3指のDIP,PIP関節、4指のPIP関節に関節裂隙の狭小化あり。骨硬化あり。
※指の関節は外から、DA PUMP(D,P,M)と覚える。

・今回はMP関節が保たれている。DIP、PIP関節を侵す疾患を鑑別にあげれば良い。

  • 関節リウマチ:MP、PIP関節の骨びらんが主体。
  • 乾癬性関節炎:DIP、PIP関節
  • 変形性関節症:DIP関節→Heberden結節という。

・関節リウマチは他、スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側変形がある。

乾癬性関節炎(psoriatic arthritis)

・皮膚や爪に乾癬を伴い、末梢関節炎あるいは脊椎や仙腸関節などの体幹関節炎を伴う進行性慢性炎症性疾患。

・関節炎を伴う頻度は5%程度。RAと同様に四肢末梢に好発。

・皮膚病変が先行することが多い。

症例 46 歳の女性。手指関節の疼痛と変形を主訴に来院。

RA2005年放射線科診断専門医試験問題19より引用。

両手の関節周囲の骨粗鬆症(osteoporosis)あり。PIP、MP関節主体に侵されるパターンは慢性関節リウマチが最も多い。第1指のIP関節の亜脱臼、左第5指、左第3指、右第5指の関節にも亜脱臼が見られる。

 

12の解答:a

・右上小脳動脈分岐部動脈瘤。動眼神経麻痺は、IC-PC動脈瘤や内頚動脈海綿静脈洞部の動脈瘤によるものが有名だが、近いのでこれか。


13の解答:b

・両側視床内側、乳頭体や、中脳被蓋にFLAIR像にて異常な高信号域あり。Wernicke脳症を疑う所見。

参考)Wernicke脳症の画像診断

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14の解答:c,e

・両側側頭室下角の拡大あり。水頭症を疑う所見。頭痛の増悪からはどこかにSAHがないかを探す。

・造影にて、は左内頸動脈傍前床突起部に動脈瘤あり。右MCAのM2分岐部にも動脈瘤か。SAHの疑い。

参考)クモ膜下出血(SAH)の画像診断④少量出血、時間経過、間接所見ゆえ非典型的所見を知る。


15の解答:d,e

・側脳室正中部(Monro孔付近)に石灰化を有する腫瘤あり。

・上衣下巨細胞性星細胞腫:多くは結節性硬化症の症例に見られ、Monro孔付近に好発、増強効果を伴う。

・コロイド嚢胞は第3脳室に生じる。今はMonro孔レベルであり、第3脳室はもう少し下のレベル。脳室と横断像の関係は、頭部MRI正常解剖ツールを参照。

参考)
中枢性神経細胞腫の画像診断
脳室内腫瘍の鑑別診断

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