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コレステリン肉芽腫(cholesterol granuloma)

  • 含気腔が陰圧になる→粘膜内の血管が破綻→出血→血液が分解→コレステリン結晶→これに対する異物反応として肉芽組織(異物肉芽腫)が形成される。
  • さらに反復する出血により増大するといわれる。
  • 側頭骨(鼓室内、乳突洞、乳突蜂巣、錐体尖部)や副鼻腔に生じる。中耳から耳管、鼓室内、乳突蜂巣への通路など、狭い部分が多いのが原因。
  • またこれに慢性中耳炎や真珠腫などが加わることも原因となる。(錐体尖部などでは、中耳炎を伴わない場合もある。)
  • 10歳以降〜成人に好発し、多くは片側性。
  • 症状は、難聴(伝音性難聴)と血性の耳漏。
  • 耳鏡所見は鼓膜は内陥し、青色鼓膜となる。耳鏡所見鑑別は、グロムス腫瘍や異常血管(頸静脈裂開や内頸動脈異所性走行など)。
  • ティンパノグラムは原則としてB型となる。
  • 難治性。治療はステロイドの内服と鼓膜チューブ留置術の併用。乳様突起削開術など。

こちらに詳しくまとめました。→コレステリン肉芽腫の原因や症状、治療法のまとめ

画像所見

  • CTでは液体濃度〜非特異的な軟部陰影を示する。増大すると周囲骨を菲薄化や膨張性の病変となる。
  • MRIでは、出血を反映してT1強調像で高信号、T2強調像で高(~低)信号を呈する。MRIは真珠腫とコレステリン肉芽腫の鑑別に有用。(共に高信号を呈するのはメトヘモグロビンの作用。T2強調像で低信号になるのはヘモジデリン沈着がある場合)
症例 30歳代男性

cholesterol granuloma

右鼓室形成術後。乳突蜂巣にCTで軟部陰影あり。T1WI、T2WIにて高信号を呈しており、コレステリン肉芽腫を疑う所見。

 

50歳代男性 手術の結果、コレステリン肉芽腫

cholesterol granuloma

T1WI、T2WIにて高信号を呈しており、手術の結果、真珠腫性中耳炎からのコレステリン肉芽腫。

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