Sponsored Link

膿胸関連悪性リンパ腫(pyothorax related lymphoma:PAL)

結核性膿胸人工気胸治療を受けた例に報告が多い。

・結核性膿胸の場合罹患歴20年以上で多いとされる。

EBウイルス感染が関連していると考えられている。

・病理学的にはびまん性大細胞性B細胞性リンパ腫である。

Sponsored Link

・症状は、胸痛、肩の痛みがほぼ必発とされる。

・膿胸に合併する悪性腫瘍としては、他に、悪性中皮腫、肺癌、血管肉腫、悪性線維性組織球腫、脂肪肉腫などの報告あり。

画像所見

・主に膿胸腔内あるいは接する胸壁や肺実質に腫瘤を形成する。

・造影効果はそれほど認めない。

・PETやGaシンチグラフィによる集積の有無が良悪の鑑別に有用なことあり。ただし、膿胸の再燃と鑑別困難な場合もある。

慢性結核性膿胸を見たら考えること

・悪性腫瘍の発生
悪性リンパ腫(非Hodgkinリンパ腫)、扁平上皮癌、悪性中皮腫、腺癌、悪性線維性組織細胞腫(MFH)

症例 80 歳代の男性。右胸痛を主訴に来院した。30 歳代に肺結核の治療あり。

PYOTHORAX RELATED LYMPHOMA2014年放射線科診断専門医試験問題31より引用。

右胸膜の厚い石灰化あり。それに連続して、胸壁および胸腔内〜肺実質にかけて軽度造影効果を有する腫瘤影あり。結核性膿胸に合併した悪性リンパ腫を疑う所見。

 

症例 60 歳代の男性。右胸痛を主訴に来院した。40 年前に肺結核に対して人工気胸術が施行されている。胸部単純 X 線写真と造影 CT とを示す。

PYOTHORAX RELATED LYMPHOMA2007年放射線科診断専門医試験問題26より引用。

慢性結核性膿胸に合併した腫瘍性病変。悪性リンパ腫>扁平上皮癌>悪性中皮腫を疑う所見。

症例 70 歳の男性。左背部痛を主訴に来院。

PYOTHORAX RELATED LYMPHOMA2006年放射線科診断専門医試験問題27より引用。

単純CTにて左胸郭上部に、石灰化を伴う軟部組織濃度が認められる。左胸郭は対側よりも小さく、結核性慢性膿胸が疑われる。その背側に筋肉と等吸収の腫瘤あり。MRI造影T1強調矢状断像でその腫瘤は明瞭化し、不均一な造影効果を呈する腫瘤あり。慢性膿胸に合併した悪性リンパ腫を疑う所見。

・壁側胸膜を越えて胸壁側への炎症、膿瘍の波及→胸壁穿通性膿瘍(empyema necessitatis)
※結核菌や放線菌がその起炎菌として有名。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら