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問題原本はこちらからご覧ください。

41,
造影 MR angiography が CT angiography よりも適しているのはどれか。1 つ選べ。
a ステント留置術後
b 急性期大動脈解離
c 透析患者の末梢動脈病変
d 高度石灰化病変の内腔評価
e 肺塞栓症の胸部と下肢の同時評価

41の解答:d

・石灰化が強いとCTでの評価は困難。

参考)冠動脈CTの最大の問題点

高度石灰化により評価が困難であり、診断能が低下(冠動脈CTを撮影しても病変を除外できなく、結局CAGによる確認が必要となる)すること。

・なので、著しい冠動脈石灰化が予想される患者でないこと(透析患者、高齢者など) が患者要件として求められる。

石灰化スコアが400(-600)を超えると、適切な診断ができなくなると考えて良い。

参考)心臓CT(冠動脈CT)の読影方法、画像診断、所見に書くべきことのまとめ


42,
通常の右冠動脈優位型の解剖の場合,左冠動脈の分枝はどれか。2 つ選べ。
a 鋭縁枝
b 回旋枝
c 後下行枝
d 前下行枝
e 房室結節枝

42の解答:b,d
右冠動脈優位型

全体の6割がこれ。左冠動脈優位型が3割。残り1割は左右均衡型。

後下壁がどのような冠動脈によって栄養されているかで、これらは分類される。

・この分類は虚血領域と病変冠動脈との相関を見たり、冠動脈バイパス術(CABG)や冠動脈インターベンションの適応を決定する上で重要。

・右冠動脈優位型は後下行枝(PD)が右冠動脈(RCA)から出ており、後下壁を十分に灌流しているタイプ。

・左冠動脈(#5-14)からは、左冠動脈主幹部(#5)、前下行枝とその分枝(#6-10)、回旋枝とその分枝(#11-14)が分枝される。


 

43,
心大血管疾患と好発部との組み合わせとして正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 粘液腫 ――――――――――右室
b 胸部外傷 ―――――――――大動脈峡部
c 高安動脈炎 ――――――――大腿動脈
d 閉塞性血栓血管炎 ―――――上行大動脈
e 心房細動による血栓 ――――左心耳

43の解答:b,e
粘液腫

・原発性心臓腫瘍の5割と最多。

左房75%>右房25%。心室は稀。

・典型的には、心房中隔から発生し、茎を要する。

外傷性胸部大動脈損傷、瘤

大動脈峡部(動脈管靭帯部)、上行大動脈に好発。

・高所からの転落、自動車事故などで起こる。

・仮性動脈瘤を形成し、死亡率は極めて高い。9割は現場で即死。

・しかし治療できれば救命率は高い。

高安動脈炎(大動脈炎症候群)

大動脈、肺動脈と主要分枝に好発する。

・大動脈弓およびその分枝が侵されることが多く、下行大動脈から腹部大動脈にも見られる。

・20-30歳代の女性に多い。

・活動性が著しい例では、ステロイド、抗凝固薬。

閉塞性血栓血管炎(TAO)

・主に膝窩動脈や前腕動脈以下の比較的細い動脈(四肢遠位部の中〜細動脈)に好発する。

・20-40歳代の男性の喫煙者に多い。

・末梢閉塞のためバイパス術は困難で、薬物療法が中心。

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44,
肺塞栓症について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 造影 CT では,区域動脈枝の血栓を検出できる。
b 下腿の塞栓源の検出には,造影 CT が第一選択である。
c CT における肺野のモザイクパターンは,急性期で見られる。
d D-ダイマーが陰性でも,造影 CT ではしばしば血栓が検出される。
e 造影 CT で血管壁に偏心性に付着した血栓は,慢性期肺塞栓を示す。

44の解答: a,e

a:MDCTの発達により肺動脈主幹部や主肺動脈、区域枝肺動脈内までの血栓の描出ができるようになった。

c:モザイクパターンは、慢性期で見られる。

d : D-ダイマーが陰性なら、否定的。D-dimer値が500μg/L以下である場合には、除外できる。

e:慢性肺血栓塞栓症では、肺動脈から鈍角に立ち上がり、壁に接する血栓を認める。

参考)
肺動脈血栓塞栓症(肺動脈塞栓症,PE,PTE)の画像診断、症状、診断、治療
気管支喘息のCT画像診断(bronchial asthma)


 

45,
乳房の画像診断について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 乳房腫瘍の質的診断には dynamic CT が推奨される。
b マンモグラフィ検診は 60 歳以上の女性に推奨される。
c デジタルマンモグラムの読影モニタは 5 M が推奨される。
d MRI は,超音波検査よりも乳癌の広がり診断の精度が高い。
e 超音波検査ではプローブの使用周波数は 5 MHz 前後とする。

45の解答:c,d

a:乳腺疾患の診断において、質的診断にMRやCTが用いられる事は少ない。

b:40歳以上。米国では、米国予防医学専門委員会(US Preventive Services Task Force, USPSTF)が2009年に「40歳代の女性に対しては、マンモグラフィを用いた定期的な乳がん検診を行うことを推奨しない」という推奨(グレードC)を発表したが、日本では40歳~50歳代の女性の方が60歳以上よりも乳がん患者が多いことから、このまま40歳以上を推奨している。

e:使用周波数は最低でも7.5MHz以上で、10MHz前後が望ましい。

参考)
日本乳癌検診学会

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