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肝血管造影、肝動脈塞栓(TAE)、アンギオのときの肝の動脈の見方、同定方法は?

肝のsegmentを考慮した血管造影読影の要点

まず固有肝動脈からの末梢分岐が2分岐か3分岐かを同定。

ついで、左肝動脈の根元に着目し、これを目で追いながら、上行する左肝動脈が急に折れ曲がる点、すなわち、umbilical point(U-point)を同定する。この部位が肝の左葉外側区と内側区を区別する点(肝鎌状靭帯・肝円索が通過)。

左肝動脈が急に左に折れ曲がるU-pointを同定する。

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このU-pointを通過して、左側へ伸びる2本の太い血管が同定される。この2本の血管は肝左葉外側区を支配する。

その上方がS2(うえ後ろと覚える)、下方が S3である。

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U-pointと逆方向の右向きに、急に折れ曲がる点を見つける。

この点がmedial point (M-point)と称され、肝左内側区、すなわちS4(方形葉)を支配する血管である。

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次いで、肝右葉のドーム下に向かって長い円弧を描く右肝動脈の末梢を見つける。それがS8の血管である。

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その後、右肝動脈の中間点付近から下方に伸びる枝が後区域枝(S6.7)である。

この後区域枝の分岐部の同定は並走する門脈造影像が参考になり、右門脈枝から分岐する後区域門脈枝の中枢側は濃度の濃い円形陰影(posterior point:P-point)として撮影されるからである。

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S7の血管はこのP-pointから上方に伸びる分枝か、S6の分枝の途中から上方に伸びる分枝(posterior superior point:PS‐point)として同定される。

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これらの後区域枝を分岐した後の右肝動脈末梢で下方に伸びる分枝S5を同定する。

S1の血管はしばしば同定困難。左右の肝動脈起始部から数本の細かい血管として認められることがある。

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注意点

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U- pointを通過しないで左方に伸びる血管があれば、それは肝左葉外側区を支配するものではなく、左下横隔動脈,副左胃動脈,右胃動脈などであることを考慮しなければならない。

特に、副左胃動脈が左肝動脈より分岐する場合,、胃壁の濃染像を腫瘍濃染像と間違えないことが大切。

参考)臨床放射線科のコツと落とし穴 IVR P63-65

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