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蛋白漏出性胃腸症シンチグラフィ

・蛋白漏出性胃腸症は消化管粘膜より管腔内にアルブミンを主とした蛋白が漏出するために、低タンパク血症を伴った病態であり、主症状は浮腫である。

・蛋白漏出性胃腸症の診断は、a1-antitrypsin消化管クリアランス試験により、糞便中あるいは胃液中への蛋白の異常漏出を証明することが一般的。

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蛋白漏出性胃腸症シンチグラフィでは、蛋白漏出の有無および漏出部位の同定ができる。内視鏡に比べて非侵襲的に検査ができるのが特徴。

・正常では消化管に漏出しない99mTc-DTPA-アルブミン(99mTc-human serum albumin(HSA))をトレーサーとして使用する。

・99mTc-HSAにDTPAを結合させた99mTc-HSA-Dや、111In標識transferrinが知られている。

・投与-1時間、6時間、24時間後の撮影。

・小腸への微量な漏出は画像として認識することは困難だが、長時間後に回盲部に集まるため認識できるようになる。

24時間まで経過を見て、回盲部に集積がなければ蛋白の漏出をほぼ否定できる。

症例 15 歳の男子。左心低形成症候群にて Fontan 手術後。

99mTc-HSA-DTPA2011年放射線科診断専門医試験問題76より引用。

早期から胃が描出されている。360分で、右下腹部に集積増加あり。99mTc-HSA-DTPAが胃から漏出し、小腸に流れ、 同腸末端に貯留したと考えられる。Fontan手術の遠隔期合併症として、蛋白喪失性腸症、慢性腎不全等がある。

 


 

症例 70歳代男性 難治性腹水、下腿浮腫

HSA

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