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2013年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【21-25】

問題原本はこちらからご覧下さい。

21, 

40 歳代の女性。1 年前より右眼の眼瞼腫脹があり,増悪するため精査目的で受診した。CT と MRI を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a 髄膜腫
b 骨転移
c 血管腫
d Peget 病
e McCune-Albright 症候群
21,a

・すりガラス状の造骨性変化あり。周囲の軟部陰影の肥厚および造影効果あり。頭蓋外に扁平上の造影効果を有する腫瘤あり。髄膜腫+過骨形成。

・髄膜腫が接する骨変化は全体で4.5%に見られる。硬膜に沿ってカーペット状に広がる板状髄膜腫ではより骨変化の頻度が高い。造影MRIで硬膜から頭蓋骨内への浸潤を示す炎のような形状の造影効果が特徴的との報告もあり。

McCune-Albright症候群

・多骨性の線維性骨異形成症(fibrous dysplasia)
・皮膚のカフェオレ斑
・思春期早発症

線維性骨異形成

・比較的頻度の高い良性の骨疾患。
・すりガラス状の膨張性骨病変が特徴。
・骨皮質の破壊や骨膜反応がない点が悪性骨病変と異なり、辺縁の硬化像がないことが他の良性骨病変とも異なる。
・単骨性(70〜80%)>多骨性(20〜30%)。
・若年者好発(多くは20歳までに)。
・男性<女性。遺伝性はない。
・頭蓋冠、頭蓋底、肋骨、四肢のどこでも発生。症状は部位により多彩。脊椎はまれだが多骨性が多い。
McCune-Albright症候群の一つの兆候としてみられることもある。


 

22,

30 歳代の男性。数カ月来の咳嗽を主訴に来院した。胸部 CT を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a 過誤腫
b 粘表皮癌
c カルチノイド
d 扁平上皮癌
e 腺様囊胞癌
22,d(c?)

・気道に浸潤する腫瘍。ただし、石灰化あり、30歳代であることからもしかしてカルチノイドを選ばせようとしている?

気管腫瘍(外部からの圧迫を除く)

・扁平上皮性乳頭腫(孤立性乳頭腫、乳頭腫症)
・過誤腫(軟骨腫)
・良性間葉系腫瘍(線維腫,脂肪腫,血管腫,平滑筋腫)
扁平上皮癌
・転移性腫瘍
・粘膜下腺組織腫瘍(カルチノイド、腺様嚢胞癌、粘液類表皮癌、さまざまな腺腫)

※悪性では扁平上皮癌(SCC)>>腺様嚢胞癌(ACC)で8割占める。


 

23,

70 歳代の男性。検診の胸部 X 線写真で異常を指摘され来院した。胸部 CT を示す。
最も考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 肺癌
b 結核腫
c 過誤腫
d 肺膿瘍
e 硬化性血管腫
23,c

・境界明瞭な肺結節、内部に脂肪の含有あり。

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24,

50 歳代の女性。検診の胸部 X 線写真で異常を指摘され来院した。造影 CT と MRI の T1 強調像を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 胸腺囊胞
b 神経鞘腫
c 心膜囊腫
d 成熟奇形腫
e 気管支原性囊胞
24, e
気管支原性嚢胞(bronchogenic cyst)

・内部液体は粘稠で高タンパク→CT値高い。T1WIで高信号が多い。

気管分岐下、傍気管部(右優位)、奇静脈食道陥凹に好発。

参考)気管支原性嚢胞の画像診断(bronchogenic cyst)


 

25,

40 歳代の女性。突然の頭痛と意識障害で発症し搬送された。動脈血酸素分圧の低下を認める。CRP1.0 mgdl,WBC 4000μl である。頭部単純 CT と胸部 X 線写真を示す。
肺の病態として可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a 肺水腫
b 肺出血
c 肺梗塞
d 誤嚥性肺炎
e 急性間質性肺炎
25, a

・SAH+肺水腫?→神経原性肺水腫。

神経原性肺水腫

・くも膜下出血、てんかん、頭部外傷、脳出血などで生じる肺水腫。
・交感神経が関与。

症例 50歳代女性 SAH+肺水腫

SAHpulmonaryedema

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