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2013年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【6-10】

問題原本はこちらからご覧下さい。

6, 

10 歳の男児。右下肢痛を主訴に来院した。膝関節部の X 線写真側面像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a 骨肉腫
b 類骨骨腫
c Ewing 肉腫
d ストレス骨折
e 軟骨芽細胞腫
6, b

・骨幹端に骨透亮像あり。骨皮質の肥厚あり。骨膜反応ははっきりしない。

参考)類骨骨腫の画像診断


 

7,

30 歳代の男性。3 カ月前から左膝痛を自覚し,増悪してきたため来院した。左膝関節部 MRI を示す。可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a Hoffa 病
b 腸脛靱帯炎
c 半月板囊胞
d 鵞足滑液包炎
e 膝蓋骨脱臼整復後
7,b

・外側の腸脛靭帯周囲に異常な高信号域あり。

・Hoffa syndrome:膝蓋下脂肪体(Hoffa’s fat pad)に対する機械的刺激や炎症による病態の総称。そのうち、外傷による腫脹で、大腿骨と脛骨の間でインピンジメントを示すものをHoffa病という。


 

8,

60 歳代の男性。前立腺癌の転移検索のために施行した骨シンチグラムで異常を指摘された。骨盤部単純 X 線写真,CT とともに示す。最も考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 骨転移
b 骨肉腫
c Paget 病
d 慢性骨髄炎
e SAPHO 症候群
8, c

・慢性骨髄炎:治癒過程の病変部にも集積するため、骨シンチのみでは診断できない。67Gaシンチあるいは白血球シンチの併用が必須。

・骨Paget病では病変部に強い集積増加を認める。CTやレントゲンでは、骨皮質の肥厚や変形を伴う。

骨シンチで集積する代謝性疾患

・副甲状腺機能亢進症:頭蓋骨、下顎骨、胸骨、長管骨に集積。
・副甲状腺機能低下症:骨軟化症、疲労骨折
・骨軟化症:左右対称性の多発性骨折。
・骨粗鬆症:多発骨折
・骨Paget病:病変部に強く集積。

参考)2012年専門医(旧認定医)

16, 骨硬化像を来すのはどれか。2 つ選べ。
a 骨肉腫
b ビタミン D 欠乏症
c 骨 Paget 病慢性期
d 副甲状腺機能亢進症
e Langerhans 細胞組織球症

a,c

a 骨肉腫 ○ 溶骨性変化を示すもの、骨硬化性変化を示すもの、両者の混合するものに分類され、中でも混合型が多い。

c 骨Paget 病慢性期 ○ 破骨細胞活性→溶骨性変化→造骨細胞活性が混在→造骨性変化が優位となる順に進行する。

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9,

80 歳代の女性。2 カ月前から腰痛と下肢筋力低下が出現してきた。腰椎単純 X 線写真と MRI を示す。考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 椎体内膿瘍を伴う細菌性脊椎炎
b 椎体内膿瘍を伴う結核性脊椎炎
c 骨転移を伴う椎体骨折
d 骨壊死を伴う椎体骨折
e 感染を伴う椎体骨折
9, d

・L3に圧迫骨折あり、背側に凸の形態。内部にT2WIにて高信号を呈する液体貯留あり(CTやレントゲンでは椎体内にガスがあるように見える)

・背側に凸の形態からは転移が疑われるが、他の所見は、機械的な圧迫骨折を疑う所見。L3という非典型的な場所だが…。


 

10,

40 歳代の女性。スキーで受傷した。来院時に撮影した母指の単純 X 線写真と MRI のプロトン密度強調像を示す。考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 基節骨骨挫傷
b 母指屈筋腱断裂
c 末節骨破裂骨折
d 基節骨はく離骨折
e MCP 関節の尺側側副靭帯損傷
10, e
母指尺側側副靭帯損傷

・スキーで上肢に生じる最も有名な外傷(skier’s thumb)。

・スキーでは、ストックを持ったまま転倒することで受傷する。

・慢性期には特異的な症状がなく、物をつまむときに力が入らないといった訴えが多い。

・通常は母指基節骨側の靭帯付着部に生じることが多い。

・断裂した靭帯に偏位があれば手術適応。

参考)画像診断2008年7月 スキー、スノーボード:滑走動作と転倒のリスク 稲丘努先生ら

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