2011年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【66-70】

問題原本はこちらからご覧下さい。

66, 

30 歳代の男性。ある放射性薬剤を投与後 3 時間にシンチグラフィを施行した。全身像(前面像,後面像)は,ほぼ正常所見である。投与した放射性薬剤はどれか。1 つ選べ。
a 67Ga-citrate
b 99mTc-HMDP
c 111InCl3
d 131I-adosterol
e 201TlCl
66,e

・心筋、肝、腸管、筋肉、腎に集積あり。

201TIシンチ

・腫瘍シンチグラフィ。

・投与後、15~20分後に撮像、後期像は3時間後に撮像する。

・生理的集積で比較的強いものは、鼻咽腔、唾液腺、甲状腺、心筋、肝臓、腎臓、腸管、骨格筋。また、涙腺、肺(早期像で強いときがある)、脾臓、骨盤臓器にも集積することがある。

Gaシンチ

・投与後2~3日後に撮像。

鼻腔、涙腺、唾液腺、肺門、肝、腸管、陰嚢の生理的な集積パターンを念頭に置く。(24%が骨・骨髄、5%が肝、1%が脾に集積。)→腎は集積されない。腎の描出は24時間以内で、それ以後は普通描出されない。

・99mTc-HMDPは骨シンチ。


 

67,

70 歳代の女性。腰・臀部痛を主訴に来院した。骨シンチグラム(前面,後面)を示す。可能性が特に低いと思われるのはどれか。1 つ選べ。
a 骨転移
b 骨軟化症
c 骨粗鬆症
d 骨盤部放射線治療後
e 副腎皮質ホルモン連用後
67,b

骨軟化症があれば、他の部位にも骨折が認められているはず。対称性の多発性骨折への集積が特徴的。

仙骨脆弱性骨折

・原因:骨粗鬆症、骨軟化症、関節リウマチ、副甲状腺機能亢進症、放射線照射、低栄養など。

・ステロイドはその骨粗鬆症の原因。

・日常的な外力により骨折に陥る。

・特に子宮頸癌の放射線治療後に多い。

・仙骨にH字型の集積増加が見られ、HONDA signと呼ばれる。


 

68,

50 歳代の女性。乳癌手術後で腰痛を主訴に来院した。骨シンチグラム後面像と腰椎単純 CT(再構成冠状断像)を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 骨転移
b 骨髄腫
c 骨髄炎
d 脆弱骨折
e 悪性リンパ腫
68, ?

・椎体骨にびまん性、仙腸関節に骨硬化あり。腰椎にsclerotic rimあり。シュモール結節?なにこれ? 骨転移ぽくはない。びまん性骨転移なら腎への集積は低下するはず?

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69,

60 歳代の男性。咳嗽が続くため来院した。2 年前に交通外傷の既往がある。胸部 X 線写真で肺癌が疑われ,骨シンチグラフィが施行された。可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。
a 骨髄炎
b 骨粗鬆症
c 外傷性変化
d 多発肋骨転移
e 変形性股関節症
69, d,e

・外傷性変化にしては、肋骨の異常集積に縦方向に連続性がない。


 

70,

80 歳代の男性。物忘れ,パーキンソン症状,幻視を主訴に来院した。脳血流 SPECT,3D-SSP 解析画像,123I-MIBG シンチグラムを示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a Alzheimer 病
b 多系統萎縮症
c 進行性核上性麻痺
d 前頭側頭葉認知症
e Lewy 小体型認知症
70, e

①脳血流シンチにて後頭葉の血流低下。

②MIBGシンチにてH/M比

early 1.42(2.0〜2.8 )と 低下
delay 1.07(2.0〜3.0)と低下している。

PDもしくはDLBのパターン。

・①②からDLBと診断。

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