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2010年放射線科専門医試験問題&解答解説【96-100】治療

問題原本はこちらからご覧ください。

96,

乳房温存療法の放射線治療について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 生存率の向上には寄与しない。
b 強皮症の患者には禁忌である。
c 妊娠 16 週以降であれば施行可能である。
d 接線照射の線源には 10 MV の X 線を使用する。
e 接線照射後にブースト照射を追加することが推奨される。
96, b,e

・ブースト=Boost=後押し照射。

・腫瘍床に対するブースト照射は乳房内再発を減少させるので有用である。(Grade B)

乳房温存療法の絶対的禁忌と相対的禁忌

絶対禁忌
・胸部に対する放射線治療の既往
・妊娠中
・マンモグラフィで広範な微小石灰化
・腫瘍が大きすぎる場合、多発腫瘍
・切除断端が広く陽性

相対禁忌
・活動性の皮膚病変を有する膠原病(特に強皮症、SLE)
・腫瘍径が5cmを超える。
・部分的な断端陽性
・35歳以下あるいは閉経前でBRCA1/2の変異を有する。


 

97,

乳房温存術後の乳房照射において乳房内制御を不良にさせる上位因子はどれか。2 つ選べ。
a 閉経前
b 35 歳以下
c Her2 強陽性
d 切除断端陽性
e ホルモン受容体陰性
97, b,d
局所再発に関する病理組織学的因子

・comedo型、
・高度核異型あるいは低分化型、
・切除断端陽性

患者側因子

・若年齢(35 歳未満)


 

98,

子宮頸癌について誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a 傍大動脈リンパ節転移は遠隔転移に分類される。
b 全骨盤照射と腔内照射の併用が根治的放射線治療である。
c 腔内照射における A 点は外子宮口を基準として算出する。
d FIGO III 期では,同時化学放射線療法が標準治療である。
e 腫瘍径の大きい FIGO I,II 期では,術前化学療法後の手術が標準治療である。
98, e

・外子宮口を基準として,前額面上,子宮腔長軸に沿って上方 2cm の高さを通る垂線上で,側方に左右それぞれ 2cm の点とし,腔内照射の病巣線量の基準点に用いる。(外子宮口を基準としたA点を基準にする。)

スライド19

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99,

前立腺癌(T3bN0M0,Gleason Score=3+5,初診時 PSA 20.2 ng/dl)について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 内分泌療法は必要としない。
b 前立腺全摘出術の適応となる。
c 強度変調放射線治療の適応となる。
d I-125 永久挿入単独治療の適応となる。
e Ir-192 高線量率組織内照射の適応となる。
99, c,e

※PSA の単位は通常 ng/ml。設問では 20.2ng/dl=0.202ng/ml となるので、不適当か。

・強度変調放射線治療 (IMRT)は限局性前立腺癌から局所進行前立腺癌まで適応となる。

・高線量率組織内照射の適応は局所限局性前立腺癌(T1c~T3bN0M0)で用いられる。

スライド15


 

100,

精上皮腫について正しいのはどれか。1 つ選べ。
a AFP が増加する。
b 経陰囊的切除術を行う。
c 好発年齢は 10 歳代である。
d 術後照射の標的は対側精巣である。
e 術後照射の総線量は約 25 Gyである。
100,  e

・まず高位精巣摘出術を行ない、術後に放射線照射あるいは化学療法を行なう。

・20~50 歳台に多く、10 歳以下はまれである。

スライド17

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