2010年放射線科専門医試験問題&解答解説【76-80】核医学

問題原本はこちらからご覧ください。

76,

核医学検査の特徴として正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 時間分解能が高い。
b 副作用はきわめて少ない。
c 腫瘍の性状診断ができる。
d 小さい病変の検出ができる。
e 物理的半減期までに撮像する必要がある。
76, b,c

・1/実効半減期=1/物理的半減期+1/生物的半減期….ただし実際、遅延像などでは、半減期を超えて撮像される。


 

77,

疾患と脳血流 SPECT 所見との組み合わせで誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a Pick 病―前頭葉・側頭葉の血流低下
b 進行性核上性麻痺―側頭葉の血流低下
c びまん性 Lewy小体病 ―後頭葉の血流低下
d Alzheimer 病―後部帯状回・楔前部の血流低下
e 大脳皮質基底核変性症―非対称性の前頭葉・側頭葉の血流低下
77, b

・これは覚えるしかない。


 

78,

びまん性 Lewy小体病と Alzheimer 病との鑑別に役立つシンチグラフィ製剤はどれか。1 つ選べ。
a. 201Tl-Cl
b. 123I-MIBG
c. 123I-BMIPP
d. 99mTc-PYP
67Ga-citrate
78, b

・まず語句の整理。パーキンソン病(PD)、PDD、DLBはLewy小体病(Lewy body disease:LBD)として同じスペクトラムの疾患と考えられている。

・そしてパーキンソン病や DLB では、MIBG の心筋集積が著明に低下し、AD との鑑別に有用である。

スポンサーリンク

79,

負荷心筋 SPECT において虚血があると診断される所見はどれか。1 つ選べ。
a 負荷時 ―集積低下,安静時―集積低下
b 負荷時 ―正常,安静時―集積低下
c 負荷時 ―集積低下,安静時―集積はさらに低下
d 負荷時 ―集積低下なし,安静時―集積低下なし
e 負荷時 ―集積低下,安静時―集積改善
79, e

e 負荷時 ―集積低下,安静時―集積改善は再分布(fill-in)を意味し、虚血を示す。

負荷-安静検査の心筋SPECTパターン

・負荷で集積低下の後、安静にて、

①改善=完全再分布=「誘発虚血
②一部改善=不完全再分布=「梗塞と虚血の混在」
③不変=固定制欠損=「梗塞」
④さらに低下=逆再分布=「再灌流後、正常と異常の心筋の混在」

を意味する。


 

80,

負荷心筋シンチグラフィにおいてアデノシンが使用禁忌となるのはどれか。1 つ選べ。
a 糖尿病
b 脳梗塞
c 肝硬変
d 気管支喘息
e 慢性腎不全
80, d
負荷の原理と方法

①運動負荷、ドブタミン負荷→HR、BP、心筋酸素消費量増加→心筋虚血
アデノシン、ジピリダモールによる薬剤負荷→冠血管拡張による血流増加→冠予備能

をチェックできる。

薬剤負荷の注意点

・負荷12時間前からカフェイン摂取はダメ。

気管支喘息患者はダメ。

2010年問題のトップに戻る



スポンサーリンク



関連記事はこちら