2010年放射線科専門医試験問題&解答解説【61-65】診断

問題原本はこちらからご覧ください。

61,

原発性硬化性胆管炎に合併しやすいのはどれか。2 つ選べ。
a 胆管癌
b 胆囊結石
c 炎症性腸疾患
d 自己免疫性膵炎
e 膵胆管合流異常症
61, a,c
PSC

・原因不明の胆管の慢性炎症性疾患で、胆嚢壁の線維性肥厚とそれに伴う胆管内腔の狭窄を来す疾患。

・10-15(6-30)%に胆管癌を合併するとされる。(PSCは胆管癌、PBCはHCCの発生母地)。

54-100%に炎症性腸疾患を合併、特に潰瘍性大腸炎の合併(その90%)が多いとされるが、通常のUCとは違い右側結腸での症状が顕著となる。その10%にはCrohn病を合併するとされる。


 

62,

膵粘液性囊胞性腫瘍について正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 中年男性に好発する。
b 星芒状石灰化が見られる。
c 膵頭部に発生することが多い。
d 通常は主膵管との交通は認めない。
e 膵管がブドウの房のように拡張するのが特徴的である。
62, d

・星芒状石灰化は漿液性嚢胞性腫瘍(SCN)で認めることがある所見。

・膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)では膵管がブドウの房のように拡張するのが特徴的。


 

63,

膵腫瘍において悪性化の頻度が最も低いのはどれか。1 つ選べ。
a Langerhans 氏島腫瘍
b 漿液性囊胞性腫瘍(SCN)
c 粘液性囊胞性腫瘍(MCN)
d solid pseudopapillary neoplasm(SPN)
e intraductal papillary mucinous neoplasm(IPMN)
63, b

・SPNは低悪性。

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64,

自己免疫性膵炎について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 予後不良である。
b 膵炎症状に乏しい。
c 若年女性に好発する。
d 主膵管拡張像が見られる。
e ソーセージ様膵腫大を呈することが多い。
64, b,e
自己免疫性膵炎

・50-60歳代の男性に多い。

閉塞性黄疸(最多)、上腹部痛、背部痛、体重減少、糖尿病発症などの症状を呈し、膵癌の臨床像に類似する。膵炎の症状ではない。

主膵管狭細像(1/3以上の範囲)を認める。

・びまん性あるいは限局性膵腫大(膵表面の凹凸が消失し、sausage-like appearanceと呼ばれる)。


 

65,

分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍において悪性を疑う所見はどれか。2 つ選べ。
a 主膵管拡張
b 粗大石灰化
c 膵尾部発生
d 壁在結節の存在
e 主膵管との連続性
65, a,d
IPMNの悪性所見

・嚢胞が3cm以上
・主膵管拡張が5mm以上
・壁在結節

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