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2010年放射線科専門医試験問題&解答解説【36-40】診断

問題原本はこちらからご覧ください。

36,

胸部外傷について正しい組み合わせはどれか。2 つ選べ。
a 肺裂傷 ――外傷性気瘤
b 横隔膜破裂 ――右側に好発
c 緊張性気胸 ――患側横隔膜挙上
d 上位 3 肋骨骨折 ――動揺胸郭
e 気管気管支断裂 ――fallen lung sign
36, a,e

b.横隔膜破裂 :左側に多い。

c.緊張性気胸 :胸腔圧が陽圧となり、患側横隔膜の下方偏位、縦隔の対側偏位。

d.上位 3 肋骨骨折 :動揺胸郭は、下位 3 肋骨の同一肋骨に 2 カ所以上の骨折時に見られる。

e. fallen lung signは気管気管支断裂で起こる。画像はこちら


 

37,

悪性でも見られる肺結節の石灰化はどれか。2 つ選べ。
a 点状
b 層状
c 偏心性
d 中心性
e ポップコーン様
37, a,c
石灰化のパターンからの良悪性

・良性:中心性、層状、びまん性、ポップコーン状
・悪性:点状散在性、偏心性


 

38,

肺葉内肺分画症について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 男性に多い。
b 通常成人で発見される。
c 独自の胸膜を持たない。
d 還流静脈は大循環である。
e 90% 以上が右側にみられる。
38, b,c

a 男性=女性
b ○ 半数は成人で発見される。肺葉外肺分画症は新生児発見が多い。
c  ○ 肺葉外肺分画症は独自の胸膜で包まれる。
d × 還流静脈は肺静脈である。
e × 約 60%は左下葉の後方に見られ、約 40%が右側の同部位に生じる。

肺葉内分画症 肺葉外分画症
内:外の頻度 3 1
左右差
最も多いのはどこか。 左S10
栄養動脈 大動脈あるいはその分枝 大動脈あるいはその分枝
還流静脈 肺静脈 奇静脈
独自の胸膜を持つ? ×
合併感染 ×
合併奇形 ×
いつ発見される? 半数は大人。 新生児発見が多い。

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39,

胸部 X 線写真上,気管支周囲の肥厚像(peribronchial cuffing)を呈するのはどれか。2 つ選べ。
a 肺水腫
b 肺出血
c 肺胞蛋白症
d 大葉性肺炎
e 癌性リンパ管症
39, a,e

・広義リンパ路病変を選べと言う問題。

二次小葉のシェーマ

・黄色いところはすべてリンパ路あり。ここに病変が起こると広義リンパ路病変。

lympho0

広義リンパ路病変

lympho1

・リンパ増殖性疾患(MALT lymphoma、多中心性Castleman diasease(LIPと画像は同じ)、LIPなど)
・癌性リンパ管症
・珪肺
・サルコイドーシス
・アミロイドーシス
・ウイルス、カポジ
・COP(BVBに沿った分布より)
・RA,Sjogrenに伴う膠原病肺
・IgG4関連肺疾患


 

40,

リンパ管周囲分布(perilymphatic distribution)を呈するのはどれか。1 つ選べ。
a 肺結核
b 血行性肺転移
c 転移性石灰化
d サルコイドーシス
e アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
40, d

・結核、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症は経気道性。
・血行性肺転移・転移性石灰化や粟粒結核は血行性でランダム分布。

サルコイドーシスのCT所見

sarcoidosislympho

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