2011年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【51-55】

問題原本はこちらからご覧下さい。

51,

31 歳の女性。下腹部の膨満感を主訴に来院した。腹部超音波検査で骨盤部腫瘤を認め精査となった。血液検査で腫瘍マーカーは基準値以下である。骨盤部 MRI を示す。可能性が高いのはどれか。 1 つ選べ。
a 子宮筋腫
b 転移性腫瘍
c 卵巣線維腫
d 悪性リンパ腫
e 未分化胚細胞腫
51,e??

・T1WIで血管のflow voidあり。単なる漿膜下子宮筋腫?

参考)未分化胚細胞腫の画像診断(dysgerminoma)


 

52,

60 歳代の男性。肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓術(TACE)に際し施行された総肝動脈造影を示す。矢頭の血管はどれか。1 つ選べ。
a 肝鎌状靱帯動脈
b 左下横隔動脈
c 変異左肝動脈
d 副左胃動脈
e 右胃動脈
52,d

・左肝動脈から胃の方へ向かう血管。

・副左胃動脈:左胃動脈の一部が、左肝動脈より分岐。7%に見られる変異。胃壁の濃染像を腫瘍と間違えないように注意する。

hepaticartery11

参考)肝血管造影、肝動脈塞栓(TAE)、肝アンギオのときの動脈の見方、同定方法


 

53,

60 歳代の女性。慢性腎不全に対する長期透析療法中で心疾患を併発している。腎の評価を目的に施行された単純 CT で肝に異常を指摘された。肝門部レベルの CT を示す。可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。
a 非アルコール性脂肪肝炎
b ヘモクロマトーシス
c 自己免疫性肝炎
d アミロイドーシス
e アミオダロン肝
53, b,e

金属沈着が原因

  • 鉄:へモジデローシス、ヘモクロマトーシス
  • 金:金コロイド療法後
  • 銅:Wilson病など
  • ヨード:アミオダロンやリピオドール注入後
  • ガドリニウム:MRl造影剤
  • トリウム:トロトラスト

高分子沈着が原因

  • 糖原病など

その他

  • ヒ素やタリウム

参考)

 

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54,

50 歳代の男性。検診の腹部超音波検査で右腎に異常を指摘され来院した。精査を目的に施行された腹部ダイナミック CT で,腎洞部に突出する腫瘤性病変が疑われた。可能性が最も高いのはどれか。
a dromedary hump
b horseshoe kidney
c renal cell carcinoma
d renal lobar dysmorphism
e prominent column of Bertin
54,e

Prominent column of Bertin is used to refer to extensions of renal
cortical tissues that are enlarged. They are also referred to as
hypertrophied column of Bertin.

http://wiki.answers.com/Q/What_is_prominent_column_of_bertin


 

55,

50 歳代の男性。腹痛を主訴に来院した。腹部造影 CT と MPR 像を示す。
可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 膵管癌
b 膵仮性囊胞
c 膵類表皮腫
d 膵粘液性囊胞腺腫
e 膵管内乳頭粘液性腫瘍
55,e

・膵尾部に主膵管と連続性を有する多房性嚢胞性病変あり。分枝型のIPMNを疑う所見。

参考)IPMNの画像診断

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