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2010年放射線科専門医試験問題&解答解説【11-15】基礎

問題原本はこちらからご覧ください。

11,

放射線耐容線量が 2 番目に少ない臓器はどれか。1 つ選べ。
a 脳
b 肝臓
c 腎臓
d 脊髄
e 水晶体
11, c

健常組織の耐用線量はおおよそ以下のとおり。感受性とは別物であることに注意。
a. 脳 50-70Gy 5番目に少ない。脳はもっとも耐用線量多いと覚える。
b. 肝臓 25-45Gy 3番目に少ない。 肝(かん=さん 30)
c. 腎臓 20-25Gy 2番目に少ない。○。 腎(じん=2)
d. 脊髄 45-55Gy 4番目に少ない。これは治療のところで出てくる。脊髄は50Gyくらいと覚える。
e. 水晶体 5-10Gy 1番少ない。 水晶体は10。

その他、2011年の問題で、覚えるべきは、心臓はしん=40Gyまで。


 

12,

局所的な放射線被曝線量が 2 番目に多いのはどれか。1 つ選べ。
a 胃 X 線検査
b 胸部 CT
c 胸部 X 線撮影
d 乳房撮影
e 腹部血管造影
12, a

・腹部アンギオ>胃透視>胸部CT(胸部レントゲンの100倍で20mGy)>乳房撮影>胸部レントゲン(0.2mGy)


 

13,

被曝に関して組織荷重係数が最も低いのはどれか。1つ選べ。
a. 胃
b. 肺
c. 皮膚
d. 甲状腺
e. 生殖腺
13, c

・実効線量(Sv)=Σ(組織荷重係数)×等価線量(Sv)

a. 胃 0.12
b. 肺 0.12
c. 皮膚 0.01 ○
d. 甲状腺 0.04
e. 生殖腺 0.08

※組織荷重係数は0.01が最小。皮膚のほか、脳、唾液腺、骨表面がある。

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14,

被曝に関して放射線荷重係数が最も高いのはどれか。1つ選べ。
a. 電子線
b. 陽子線
c. ガンマ線
d. アルファ線
e. 中性子線 20MeV 超
14, d

・浴びた放射線(吸収線量(Gy))から放射線の影響を受ける(等価線量(Sv))わけではない。浴びた放射線によってその度合いが異なる。それが放射線荷重係数。

・つまり等価線量(Gy)=Σ(放射線荷重係数)×吸収線量(Sv)となる。それぞれの放射線荷重係数は
a. 電子線 1
b. 陽子線 2
c. ガンマ線  1
d. アルファ線  20 ○
e. 中性子線 20MeV 超  6.8以下

※つまり、電子線や、ガンマ線ならば吸収線量=等価線量となる。


 

15,

胚と胎児に対する放射線被曝の確定的影響について正しいのはどれか。2つ選べ。
a. 10-days-rule が重要である。
b. 50mGy の被曝は妊娠中絶の理由となる。
c. 胎児期の被曝では、発達遅延は見られない。
d. 器官形成期の被曝では、先天性奇形が出現する。
e. 着床前期の被曝では、流産あるいは異常なしとなる。
15, d,e

・b:100mGy以下の被ばくでは胎児の催奇形性や精神発達および小児がん発生リスク増加へ寄与しない。そのため、妊娠中絶の理由とはならない。

※胎児の形態異常が起こる閾線量が100mGyを選ばせる問題もあり、この数字は覚えておく。

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