2009年放射線科専門医試験問題&解答解説【96-100】核医学

問題原本はこちらからご覧ください。

96,

肺血栓塞栓症の否定に役立つ画像所見はどれか。1 つ選べ。
a stripe sign
b fissure sign
c knuckle sign
d Westermark sign
e segmental contour sign
96, a

a stripe sign:血流減少を伴った肺における胸膜直下の辺縁部の集積を表している。

b fissure sign:は肺血流シンチグラフィにおいて見られる葉間裂に沿った帯状の血流欠損のことである。

c knuckle sign:単純 X線において中枢肺動脈拡張が拡張し、急な先細りを示すサインのこと。肺塞栓で見られる。

d Westermarksign :単純X線において病変の末梢側血管陰影が消失して透過性が亢進するサインのこと。肺塞栓で見られる。

e segmental contour sign:区域間あるいは亜区域間の輪郭を縁取りするような血流欠損のことであり、びまん性肺動脈炎や癌性リンパ管症、多発微小塞栓だけでなくpulmonary venoocculusive diseaseでも見られる。

参考)knuckle sign、Westermark sign(肺塞栓症のX線所見)


 

97,

放射性医薬品と疾病の組み合わせのうち,誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a 99mTc-ピロリン酸 ―――陳旧性心筋梗塞
b 123I-MIBG ―――心不全
c 123I-BMIPP ―――肥大型心筋症
d 99mTc-tetrofosmin―――狭心症
e 67Ga-クエン酸ガリウム ―――心サルコイドーシス
97,  a

・99mTc-ピロリン酸は急性心筋梗塞における壊死心筋に集積する。予後評価にも有用である。

参考)クエン酸ガリウムシンチ(67Ga)の画像診断(腫瘍・炎症シンチ)


 

98,

負荷心筋血流シンチグラフィの適応で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 不整脈例の手術適用
b 大動脈解離術前の評価
c 大動脈弁逆流症の手術適用
d 先天性心疾患の右左逆流率推定
e 虚血性心疾患の血行再建術の適用
98, b,e

・動脈瘤やASOなどの非心臓血管手術の術前リスク評価においては、薬剤負荷心筋血流シンチグラフィは有用。

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99,

誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a 99mTc-MAG 3 は投与後 20 分で大部分尿中に排泄される。
b 99mTc-DMSA は慢性腎盂腎炎の腎瘢痕検出に有用である。
c 99mTc-DTPA は GFR を測定できる。
d 腎動態シンチは分腎機能を測定できるのが利点である。
e 移植腎の急性尿細管壊死では腎血流が著明に低下する。
99, e

・× 移植腎に伴う急性尿細管壊死では、血流や実質への RI uptake が比較的良好にもかかわらず実質からcollecting systemへ排泄されないのが特徴。


 

100,

骨シンチグラフィについて正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 使用する放射性医薬品は99mTc-DMSA である。
b 放射線医薬品投与 30 分後に撮影を開始する。
c SPECT の併用が診断能の向上に寄与する。
d 多発性骨髄腫の病巣検出能は高い。
e 造骨性転移では,18F-FDG PET の診断能の方が高い。
100, c

a ×DMSAは腎静態シンチ。

b × 2−3時間後。

d × 多発性骨髄腫は溶骨性なので検出能は悪い。

e ×造骨性ではシンチ>PET。PETは溶骨性の診断能が高い。

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