Sponsored Link

2009年放射線科専門医試験問題&解答解説【91-95】核医学

問題原本はこちらからご覧ください。

91,

18F-FDG PET で偽陰性になりやすいのはどれか。1 つ選べ。
a 悪性リンパ腫
b 肺扁平上皮癌
c 膵癌
d 卵巣癌
e 前立腺癌
91, e

・前立腺癌の偽陰性率は70~95%と非常に高い。腎泌尿器はPETに弱い(偽陰性が多い。)

FDG-PETで偽陰性になりやすい癌

・肺胞上皮癌
・肝細胞癌(高分化型)
・胃癌
・腎臓癌
・膀胱癌
・前立腺癌


 

92,

99mTcO4-による甲状腺シンチグラフィについて正しいのはどれか。2 つ選べ。
a ヨード制限が必要である。
b 静脈内投与である。
c 有機化障害は評価できない。
d 甲状腺への集積は123I より高い。
e 甲状腺以外の臓器にはほとんど集積しない。
92, b,c

a ×ヨード制限が必要なのは123I および 131I を用いた甲状腺シンチ。

c ○甲状腺に取り込まれた後に有機化されずに血中に放出される。

d ×正常例での甲状腺への摂取率は123I で10~40%,99mTcO4-で0.5~4%である。なので123Iより低い。

e ×:唾液腺,口腔内,食道などに生理的集積がみられる。


 

93,

脳血流 SPECT 用放射性医薬品として適切なものはどれか。2 つ選べ。
a 99mTc-ECD
b 99mTc-HMDP
c 99mTc-HMPAO
d 123I-MIBG
e 123I-BMIPP
93, a,c

b 99mTc-HMDP:骨シンチ。
c 99mTc-HMPAO ○ 他、IMPも。
d123I-MIBG:心筋交感神経機能イメージングや副腎髄質シンチ。
e 123I-BMIPP:心筋脂肪酸代謝シンチ。脂肪からBMIと覚える。

Sponsored Link

94,

脳血流シンチグラフィで高血流を呈するのはどれか。2 つ選べ。
a Alzheimer 病 
b 脳梗塞慢性期 
c ヘルペス脳炎 
d Creutzfelt-Jakob病 
e 部分てんかん発作期 
94, c,e

a Alzheimer 病:後方優位の血流低下を示す。後部帯状回の血流低下に始まり,病状の進行に従い側頭,頭頂,前頭連合野と広がっていく。

c ヘルペス脳炎 ○ 急性期では 99mTc-MPAO,123I-IMP で病変部が高集積となり,慢性期では血流は正常に戻る。ただし,脳実質障害をきたすと血流は低下する。

d Creutzfelt-Jakob病 × :大脳皮質や基底核の病変部に一致した集積低下がみられ,急速進行性の経過を示す。

e 部分てんかん発作期 ○ 発作期には高血流を示し,間歇期には約半数でてんかん焦点の血流低下がみられる。


 

95,

右内頸動脈閉塞で見られない脳血流 SPECT 所見はどれか。1 つ選べ。
a 正常
b 右視床血流低下 
c 右被殻血流低下 
d 左小脳血流低下 
e 右小脳血流低下 
95, e

・e 右小脳血流低下 × 関係ない。

remote effect

・脳梗塞など脳血管障害例では、局所の血流が低下するが、これに加えて病巣部位と線維連絡のある遠隔部位の脳血流も機能抑制によって低下する(remote effect)ことが知られている。

・連絡のある遠隔部位では、まず代謝の低下がおこり、それに伴って血管が機能的に収縮して、血流低下が惹起されると考えられる。

・特にテント上の病変によって対側の小脳半球の血流が機能抑制によって一過性に低下する現象をcrossed cerebellar diaschisis (CCD)と呼ぶ。

remote effect

2009年問題のトップに戻る

Sponsored Link

 

関連記事はこちら