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2009年放射線科専門医試験問題&解答解説【86-90】核医学

問題原本はこちらからご覧ください。

86,

原子番号が変わらずに放射線が放出される現象はどれか。1 つ選べ。
a α崩壊
b β-崩壊
c γ遷移
d 核分裂
e 軌道電子捕獲
86, c

c ○ エネルギーの高い励起状態にある不安定な原子核が、エネルギーの低い安定した状態に移る際に、その差に相当するエネルギーを持つγ線を放出する。よって原子番号、質量数は変わらない。


 

87,

β-線を放出する核種はどれか。2 つ選べ。
a  67Ga
b  89Sr
c 111In
d 131I
e 201Tl
87, b,d

a  67Ga γ線。
b  89Sr ○
c 111In γ線。
d 131I ○ γ線も出す。
e 201Tl γ線。

内照射療法で覚えるべきは3種類

・β線核出核種を用いて、標的組織を破壊する治療法。
甲状腺癌 131I
有痛性骨転移(除痛療法) 89SrCl2、153mSm
悪性リンパ腫 90Y-Zevalin、131I-Bexxar
・褐色細胞腫 131I-MIBG


 

88,

正しいのはどれか。1 つ選べ。
a PET の撮影にはコリメータが必要である。
b SPECT 撮影には同時計数が必要である。
c PET の方が SPECT より計数感度が良い。
d NaIは PET 用のシンチレータである。
e SPECT では 511 keVのフォトンを計測する。
88, c

a ×それはSPECT。
b ×それはSPECT。
d ×SPECTのシンチレータ。PET用は、LSO、GSO、BGO。
e ×それはPET。:SPECT は99mTc(141keV)、123l(主に159keV)などから放出されるγ線(フォトン)を検出する。

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89,

放射性医薬品と負荷方法との組み合わせのうち,誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a 201Tl ―――アデノシン
b 99mTcO4-唾液腺 ―――クエン酸
c 99mTc-ECD ―――アセタゾラミド
d 131I-アドステロール ―――デキサメサゾン
e 99mTc-DMSA ―――カプトリル
89,e

e ×。DMSAは腎静態シンチ。カプトプリルやフロセミドは腎動態シンチに用いる。

・カプトプリルはアンジオテンシン変換酵素を阻害する。カプトプリル非等よの腎動態シンチと負荷1時間後のシンチを比較して、基準以上の変化があった場合を陽性とする。

・カプトプリル負荷腎シンチは腎血管性高血圧性の診断と治療効果予測に用いられる。


 

90,

18F-FDG PET の保険適用であるものはどれか。1 つ選べ。
a 胃癌
b 胆管癌
c 腎臓癌
d 大腸癌
e 膀胱癌
90, すべて

・早期胃癌以外全ての悪性腫瘍に適応あるので答えはすべて○。早期胃癌となってたら×。

PETの適応

・平成22年に悪性腫瘍の診断について適応拡大。早期胃癌以外のすべての腫瘍。悪性リンパ腫含む。

心サルコイドーシスにも適応。アンモニアを用いた心筋血流評価にも適応。

参考)PET検査の臨床使用ガイドライン

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