2011年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【46-50】

問題原本はこちらからご覧下さい。

46, 

30歳代の女性。検診での上部消化管造影で胃に異常を指摘された。受検者は無症状である。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 悪性リンパ腫
b 胃底腺ポリープ
c 過形成性ポリープ
d IIa 集族型早期胃癌
e 気泡によるアーチファクト
46, b
胃底腺ポリープ

・男女差あり、圧倒的に成人女性に多い病変。

・単発より多発例が多い。

・無症状がほとんど

・慢性萎縮性胃炎の原因となるヘリコバクターピロリの感染の合併がほとんどない。

・経年変化は多くは不変で癌化なし。

・胃底腺ポリープを見たときに精査や経過観察は不要。


 

47,

30 歳代の男性。腹筋運動後に生じた腹痛を主訴に来院した。腹部造影 CT を示す。
可能性が最も高いのはどれか。
a 大網捻転
b 腹直筋血腫
c 大腸憩室炎
d 虫垂炎穿孔
e 急性胆囊炎
47, a

・右下腹部に渦状の脂肪織濃度上昇あり。

参考)大網捻転の画像診断


 

48,

30 歳代の男性。排尿終末時痛を主訴に来院した。骨盤部 CT を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 膀胱憩室
b 膀胱結核
c 尿管瘤
d 膀胱癌
e 膀胱炎
48, c

・膀胱に2つ結石あり。排泄相の造影CTにてコブラ型の造影効果あり。尿管瘤の所見。結石があるところまで尿管瘤はある。つまり膀胱内に結石があるのではなく、尿管瘤の中に結石あり。

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49, 

30 歳代の女性。検診での腹部超音波検査で副腎腫瘤を指摘され来院した。腹部 CT を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 副腎癌
b 副腎腺腫
c 神経節腫
d 褐色細胞腫
e 骨髄脂肪腫
49, c
神経節神経腫(ganglioneuroma)

・自律神経から発生。成熟分化した神経芽腫と言われる。

・多くは無症状で偶発腫として発見されるが、時にカテコラミン、VIP、男性ホルモンを分泌し、高血圧、下痢症状、男性化症状をきたすことあり。

・半分は腹部に発生し、その4割は副腎に発生。

単純CTで筋肉より低吸収。造影効果はほとんどない

嚢胞と紛らわしいが、内部を走行する血管が注意深く見ると見える!?

参考)泌尿器のCT、MRI P342-343


 

50,

60 歳代の女性。左下腹部痛を主訴に来院した。痛みは 10 日前から続いている。腹部単純 CT を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 結腸炎
b 結腸垂捻転
c 結腸憩室炎
d 大網脂肪腫
e 腹膜播種
50, b

参考)腹膜垂炎(epiploic appendagitis) の画像診断(結腸炎との鑑別)

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