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2011年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【21-25】

問題原本はこちらからご覧下さい。

21,

60 歳代の女性。転倒し手をつき,疼痛が増強したため受診した。MRI を示す。正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 60 歳以上の高齢者に多い。
b 中央部の骨折が 7 割を占める。
c 骨壊死の合併は遠位骨片に多い。
d X 線単純撮影で診断は容易である。
e 手根骨骨折の中で最も頻度が高い。
21, b,e

・舟状骨骨折。中央部に低信号あり。骨壊死は近位に多く、中央部の骨折が7割を占める。

舟状骨骨折

・転倒で進展位で手のひらをつくと、橈骨遠位端骨折(Colles骨折)を起こすことが多いが、若年者では舟状骨骨折を起こす。

・手根骨骨折で最多。

・7割は中央部1/3に、2割は近位部1/3に、1割は遠位部1/3に起こる。

・舟状骨近位骨折は骨壊死を合併しやすい。

・骨癒合しにくい、偽関節になりにくい特徴あり。

・外傷直後に指摘できない骨折が1~2週間後のX線写真で明らかになる代表的な骨折。

骨折により血行不良になりやすい骨折

・大腿骨頸部内側骨折
・脛骨中下1/3骨折
・手舟状骨骨折近位
・距骨骨折

参考)
手根骨の解剖


 

22,

70 歳代の男性。胸部 X 線写真で異常陰影を指摘され,精査を目的に来院した。造影 CT を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 肺気腫
b 転移性肺腫瘍
c アミロイドーシス
d リンパ脈管筋腫症
e Langerhans 細胞組織球症
22, c

・肺アミロイドーシスの結節型か。

参考)肺アミロイドーシスの画像診断


 

23,

50 歳代の女性。胸部 X 線写真で異常陰影を指摘され,精査を目的に来院した。胸部 CT を示す。さらにどのような条件があれば,積極的に手術を勧めるべきか。1 つ選べ。
a 胸部 CT のみで他検査不要
b FDG-PET での高度の集積
c 気管支鏡での癌細胞の証明
d 3 カ月後の経過観察 CT で増大
e 6 カ月後の経過観察 CT で増大
23, c?

・問題の意図がよくわからないが、右下葉に境界不明瞭なspiculaを呈する腫瘤あり。LKを疑う。なので経過観察するまでもなく、気管支鏡で癌細胞の証明をしにいく・・・と思われるが。

・サイズは2cmくらいありそう。内部に気管支透亮像あり。すりガラス影に加えて充実部位があるように見える。mixed GGOに分類され、生検や手術により診断をつけにいく。フォローするにしても、2ヶ月後にフォローしたい。

参考記事)CTでの肺結節の経時的フォローのまとめ

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24,

50 歳代の男性。発熱と呼吸困難を主訴に来院した。関節リウマチにてメトトレキサート,インフリキシマブで治療中である。胸部 CT を示す。可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。
a 心原性肺水腫
b 肺炎球菌肺炎
c メトトレキサート肺炎
d ニューモシスチス肺炎
e 侵襲性アスペルギルス症
24, c,d
メトトレキサートによる肺障害

・多彩で、間質性肺炎、急性肺障害、ARDS、好酸球性肺炎、気道系疾患、肺血管疾患、胸膜病変いずれもありうる。

参考)
ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)の画像診断、画像所見、PCP
肺アスペルギルス症(Pulmonary aspergillosis)の画像診断


 

25,

40 歳代の女性。呼吸困難感の増強を主訴に来院した。乳癌の術後である。高分解能 CT を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 器質化肺炎
b 薬剤性肺障害
c 放射線肺障害
d 癌性リンパ管症
e マイコプラズマ肺炎
25, d

・小葉間隔壁の肥厚あり。典型的な癌性リンパ管症。

参考)広義リンパ路病変の鑑別診断

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