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2011年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【16-20】

問題原本はこちらからご覧下さい。

16, 

20 歳代の男性。右股関節痛を主訴に来院した。X 線単純写真を示す。可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。
a 類骨骨腫
b 内軟骨腫
c 骨軟骨腫
d 骨巨細胞腫
e 軟骨芽細胞腫
16, d,e

・大腿骨骨端部に溶骨性病変あり。

30歳以下の患者における骨端部溶骨性病変の鑑別

・骨髄炎
・軟骨芽細胞腫
・骨巨細胞腫

+ 好酸球性肉芽腫、動脈瘤様骨嚢腫

・40歳以降では転移と骨髄腫を加える。M&M。

・軟骨芽細胞腫における石灰化の頻度は40~60%なので、鑑別に役立たない。


 

17,

4 歳の女児。左大腿の疼痛と腫脹を主訴に来院した。以前から骨折を繰り返している。X 線単純写真を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a くる病
b 骨粗鬆症
c 慢性骨髄炎
d 骨形成不全症
e 被虐待児症候群
17, d

 

18,

20 歳代の男性。両下肢の筋力低下を主訴に来院した。症状は数カ月前から次第に増悪している。脊椎 MRIを示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 転移性骨腫瘍
b 多発性骨髄腫
c 化膿性脊椎炎
d 結核性脊椎炎
e Langerhans 細胞組織球症
18, d

・経過と合わせると結核性か?ただし3椎体以上ではなく、2椎体。

参考)
化膿性脊椎炎(pyogenic spondylitis)の画像診断(細菌性)
結核性脊椎炎(tuberculous spondylitis)の画像診断

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19, 

15 歳の男子。左股関節痛を主訴に来院した。痛みはサッカー練習中に出現した。発症から 2 週後の骨盤X 線単純写真と 3 週後の単純 CT を示す。最も考えられるのはどれか。
a 骨肉腫
b 軟骨肉腫
c 裂離骨折
d 骨化性筋炎
e 石灰沈着性腱炎
19, d→c

o先生ありがとうございました。

・サッカー少年のキック動作が機転になる下前腸骨棘の裂離骨折。

骨化性筋炎の画像所見

・発症早期:軟部組織の腫脹、時に骨膜反応。

・数週間後:斑状の淡い石灰化

・1-2ヶ月後:レース状の辺縁明瞭な骨化。骨化は辺縁ほど強い。(ゾーン現象)

近接する骨とは連続性を持たない事が多いが、持つこともある。

参考)裂離骨折の部位と付着する筋との関係


 

20,

60 歳代の女性。2 年前に右大腿骨頸部骨折を起こし,観血的固定術が施行された。最近になり右股関節痛を自覚するようになった。股関節 CT(再構成冠状断 MPR 像)を示す。正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 変形癒合をきたしている。
b スクリューにゆるみを認める。
c 無腐性骨壊死による圧潰がある。
d 安静を保つことで治癒が期待できる。
e 骨粗鬆症でこの合併をきたしやすい。
20, b,e (?)

・大腿骨頸部転子間骨折に対して骨接合術後。骨接合術後の合併症として偽関節や骨癒合不全、骨頭壊死,遅発性骨頭陥没があり、この場合、人工骨頭置換術を行う必要あり。

骨折の合併症

・急性期:血管損傷、肺血栓塞栓症、脂肪塞栓症。
・亜急性期〜慢性期:骨髄炎、骨壊死

無腐性骨壊死

・なんらかの原因による血流遮断の結果起こる虚血性の細胞壊死である。全身のどこの部位にも生じうるが、特発性のものは股関 節や膝関節に好発する。
・小児の大腿骨頭に発症するPerthes病。
・成人の特発性大腿骨頭壊死。
・月状骨に発症するKienbock病。

成人の特発性大腿骨頭壊死。

・骨片の偏位が大きい場合、50歳以上の高齢者、整復が遅れた場合などに頻度が高くなる。

参考)大腿骨頸部骨折の画像診断、手術方法、分類

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