Sponsored Link

2011年放射線科専門医過去問 治療【91-95】

問題はこちらから参照して下さい。

91.40 歳代の男性。PS0,頸部リンパ節転移のない II 期上咽頭癌に対する治療法として適切なのはどれか。1 つ選べ。
 a 化学療法単独
 b 放射線単独治療
 c 術前化学放射線療法
 d 術後化学放射線療法
 e 同時化学放射線療法
91, b?e?→e

m様よりコメントいただきました。いつも大変お世話になっております。2011年91、上咽頭癌の放射線単独はⅠ期のみなので、Ⅱ期は同時CRTと先輩に教わりました。答えはe.同時CRTと思います。

とのことです。ありがとうございます。

ネットでちょっと調べてみました。radiation

がん情報サービス(ganjoho.jp)より引用

上咽頭癌

・EBウイルスとの関連。

・若年発症例も多い。20歳前後、50歳前後の二峰性。

・頭蓋底骨浸潤、リンパ節転移・遠隔転移の頻度も多い。

・低分化扁平上皮癌、未分化癌(WHO Ⅱ-Ⅲ)が多い。


 

92.

 頭頸部癌で正しいのはどれか。2 つ選べ。
 a I 期声門癌では術後照射を行う。
 b 放射線治療中の喫煙は放射線治療成績に影響しない。
 c 総放射線治療期間は放射線治療成績の予後因子である。
 d EB(Epstein-Barr)virus は下咽頭癌の発症に関連する。
 e HP(Human papilloma)virus は中咽頭癌の発症に関連する。
92, c,e

a I 期声門癌では術後照射を行う。× 放射線治療単独。

b 放射線治療中の喫煙は放射線治療成績に影響しない。×なのでしょう。

 

2016年7月25日追記

TDjr.先生より
92.b 放射線治療中の喫煙は放射線治療成績に影響しない。

喫煙する→酸素供給が減る→放射線の酸素効果下がる→治療効果低下
同様の酸素効果低下は、子宮頸がんの貧血もよく出ています。

とのことです。TDjr.先生ありがとうございます。

 

c 総放射線治療期間は放射線治療成績の予後因子である。○

d EB(Epstein-Barr)virus は下咽頭癌の発症に関連する。× 上咽頭癌。現在までに上咽頭癌やホジキンリンパ腫,NK/T リンパ腫,AIDS や臓器移植などに伴う日和見リンパ腫,胃癌などへの関与が明らかにされており,これらは EBV 関連癌と呼ばれる。

e HP(Human papilloma)virus は中咽頭癌の発症に関連する。○ 中咽頭癌の約40%はヒトパピローマウイルスの感染により発生。


 

93.

III 期非小細胞肺癌の化学放射線療法で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
 a 化学療法と放射線治療は同時併用する。
 b 化学療法は白金製剤を含めて使用する。
 c 放射線治療は両側の肺門・縦隔を含めて開始する。
 d 放射線治療は局所に総線量 60 Gy30 回以上照射する。
 e 脊髄への照射は 40 Gy20 回~44 Gy22 回に抑える必要がある。
93, c

a 化学療法と放射線治療は同時併用する。○

b 化学療法は白金製剤を含めて使用する。○ シスプラチン。

c 放射線治療は両側の肺門・縦隔を含めて開始する。× 両側照射は原則禁忌。

d 放射線治療は局所に総線量 60 Gy30 回以上照射する。○

e 脊髄への照射は 40 Gy20 回~44 Gy22 回に抑える必要がある。○ 45Gy以上当てない。通常照射で50Gy以上は禁忌。脊髄麻痺を起こす。

Sponsored Link

94.

食道癌に対する化学放射線療法で誤っているのはどれか。1 つ選べ。
 a 進行期で有効である。
 b I期では約70%の5年生存率が得られる。
 c 標準併用薬剤はシスプラチンと S-1 である。
 d 治療後は異時性の頭頸部癌の発症に注意する。
 e 胸部食道癌では晩期有害反応として心障害がある。
94, c

a 進行期で有効である。○

b I 期では約 70% の 5 年生存率が得られる。○

c 標準併用薬剤はシスプラチンと S-1 である。× 5FU+CDDP

d 治療後は異時性の頭頸部癌の発症に注意する。○ 頭頸部がんは食道がんなど他の部位と重複して発生しやすいことが知られている。禁煙・節酒宣言を出して啓蒙活動している。

e 胸部食道癌では晩期有害反応として心障害がある。○


 

95.

切除不能局所進行膵癌に対する放射線治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
 a 同時化学放射線療法が推奨される。
 b 放射線単独治療では,痛緩和効果は不良である。
 c 同時化学放射線療法では,60 Gy以上の照射が必要である。
 d 同時化学放射線療法の標準併用薬剤は,マイトマイシン C である。
 e ゲムシタビン併用放射線治療では,腸管障害に注意する必要がある。
95, a,e

a 同時化学放射線療法が推奨される。○

b 放射線単独治療では,痛緩和効果は不良である。 × 放射線治療には癌の痛みを和らげる効果あり。

c 同時化学放射線療法では,60 Gy以上の照射が必要である。× 50Gy程度。

d 同時化学放射線療法の標準併用薬剤は,マイトマイシン C である。× 5FU

e ゲムシタビン(ジェムザール®)併用放射線治療では,腸管障害に注意する必要がある。○一般的な副作用としては、骨髄抑制と吐き気・嘔吐、口内炎などの消化器症状が多いとされています。そのほか、発疹などの過敏症、頻脈、発熱、頭痛、めまい、脱毛などが起こることもある。

2011年問題のトップに戻る

Sponsored Link

 

関連記事はこちら