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2012年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【46-50】

問題原本はこちらからご覧下さい。

46,

60 歳代の男性。右下腹部痛を主訴に来院した。腹部単純 CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 急性腹膜垂炎
b 上行結腸癌
c 大腸脂肪腫
d 急性憩室炎
e 大腸結核
46, a

・典型的。

参考)腹膜垂炎(epiploic appendagitis) の画像診断


 

 47, 

80 歳代の女性。腹痛を主訴に来院した。腹部単純 X 線写真臥位像と骨盤部造影 CT を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 内そけいヘルニア
b 外そけいヘルニア
c リヒターヘルニア
d 閉鎖孔ヘルニア
e 大腿ヘルニア
47, d

・小腸イレウスあり。CTにて右閉鎖孔に腸管の嵌頓あり。

参考)閉鎖孔ヘルニア(obturator hernia)


 

48, 

30 歳代の男性。検診で顕微鏡的血尿を指摘され精査を目的に来院した。自覚症状はない。腹部単純X 線写真臥位像と排泄性尿路造影を示す。最も可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 腎結核
b 海綿腎
c 腎結石
d 急性腎乳頭壊死
e 尿細管アシドーシス
48, b

・KUBで軽度石灰化ありか。排泄性尿路造影で、腎杯の拡張が目立つ。花弁状。

海綿腎

・腎錐体部に小嚢胞が多発し、集合管が拡張する先天性疾患。

・両側性で全ての乳頭部に生じる。

・先天性疾患であるが、症状が出る30歳以降の男性に多く発見される。

・無症候性。血尿、尿路感染症、尿路結石など。

・IVPでは、造影剤が小嚢胞内に充満し、乳頭部に花房状陰影が出現する。あるいは、造影剤が拡張した集合管に充満するため花束状陰影を呈する。

参考)
腎実質内の石灰化の鑑別
海綿腎の画像診断

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49, 

30 歳代の女性。シェーグレン症候群と診断されている。腹部単純 CT を示す。適切でないのはどれか。1 つ選べ。
a 腎結核の可能性がある。
b 造影 CT を実施する意義は乏しい。
c 尿細管アシドーシスの可能性がある。
d 副甲状腺機能亢進症の可能性がある。
e 病変部は超音波検査では高エコーである。
49,  a

・腎髄質に石灰化あり。結核の場合は、皮質に石灰化あり。また結核の場合片側性が基本。

腎髄質の石灰化の鑑別

・副甲状腺機能亢進症
・甲状腺機能亢進症
・遠位型尿細管アシドーシス:原因として、シェーグレン症候群、SLE、PSCなど。
・腎石灰化症
・サルコイドーシス
・Cushing症候群
・Batter症候群
・腎乳頭壊死

参考)
腎臓の石灰化のエコー
腎結核のCT画像診断
腎実質内の石灰化の鑑別


 

50, 

50 歳代の男性。検診の腹部超音波検査で副腎に異常を指摘され精査を目的に来院した。腹部単純 CTを示す。考えられるのはどれか。2 つ選べ。
a 原発性アルドステロン症を引き起こすことが多い。
b プレクリニカル Cushing 症候群の可能性がある。
c 両側副腎摘出が行われることが多い。
d 21―水酸化酵素欠損症が原因となる。
e 血中 ACTH は高値である。
50, b,c

・両側副腎に低吸収を呈する多結節状の腫大あり。

プレクリニカルCushing症候群

・副腎腫瘍からコルチゾールの自律性分泌はあるものの、軽度であるためにCushing症候群に特徴的な身体所見を呈さない病態。

参考記事)ACTH非依存性大結節性副腎過形成(AIMAH)の画像診断

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