2012年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【36-40】

問題原本はこちらからご覧下さい。

36,

60 歳代の女性。検診の胸部 X 線写真で縦隔の異常を指摘され精査となった。胸部造影 CT を示す。考えられるのはどれか。1 つ選べ。
 a 大動脈瘤
 b 大動脈縮窄
 c 重複大動脈弓
 d 正常大動脈弓分岐の鏡像
 e 右側大動脈弓左鎖骨下動脈起始異常
36, e

 

37, 

50 歳代の女性。労作時の胸痛を主訴に来院した。心臓造影 CT を示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 冠動脈瘻
b 単冠動脈
c Valsalva 洞動脈瘤
d 右冠動脈起始異常
e myocardial bridging
37, d

・右冠動脈が横断像で、3時方向から出ている。正常は前(0時方向くらい)から出る。

右冠動脈起始異常

・RCAが左冠尖から分岐し、PA-Aorta間を走行する。

・運動時などスリット状に狭小化し突然死のリスク。


 

38, 

30 歳代の女性。左乳房に腫瘤を自覚して来院した。マンモグラムを示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 粘液癌
b 髄様癌
c 過誤腫
d 葉状腫瘍
e 乳管内(囊胞内)乳頭腫
38, c?d?

・脂肪の含有あり。カテゴリー2。過誤腫か。

参考)葉状腫瘍の画像診断

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39,

50 歳代の女性。検診のマンモグラフィで異常を指摘され精査を目的に来院した。左乳腺マンモグラムMLO 像と MRI の造影 T1 強調矢状断像を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 硬癌
b 乳腺症
c 線維腺腫
d radial scar
e 非浸潤性乳管癌
39,e

・乳管に沿った分布。Branching-ductal pattern(乳管に沿った造影効果)でDCIS。

参考)BI-RADS MRIに基づいた乳腺MRI読影法 Non-mass enhancementの場合


 

40, 

60 歳代の女性。左乳房に腫瘤を自覚して来院した。精査を目的に施行された MRI の脂肪抑制 T2 強調横断像と造影後脂肪抑制 T1 強調横断像を示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 硬癌
b 粘液癌
c 乳管内癌
d 葉状腫瘍
e 乳管内乳頭腫
40, b

・脂肪抑制T2WIで著明な高信号。造影で、辺縁を中心に隔壁に?造影効果あり。

T2WIで高信号→水の多い病変が高信号

・嚢胞性病変
・粘液腫様間質を有する線維腺腫
・粘液癌

T2強調像で高信号を示す充実性腫瘤を認めたら

・高信号=乳房内の静脈と同程度の信号強度
・まず線維腺腫を考慮し、粘液癌を否定して行く方向で。

・選択肢に線維腺腫はないので、粘液癌。

参考)
粘液癌(Mucinous carcinoma)の画像診断
乳房MRIの撮像方法

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