問題原本はこちらからご覧下さい。

26,  

60 歳代の女性。呼吸困難を主訴に来院した。胸部 X 線写真と胸部 CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 肺胞出血
b 悪性リンパ腫
c 肺動脈血栓塞栓症
d インフルエンザ肺炎
e 非特異性間質性肺炎
26, b

・右肺優位に、小葉中心性の粒状影、BVBの肥厚、小葉間隔壁の肥厚、major fissure沿いにも結節あり。広義リンパ路に広がる病変。なので、b。

広義リンパ路病変

lympho

・リンパ増殖性疾患(MALT lymphoma、多中心性Castleman diasease(LIPと画像は同じ)、LIPなど)
・癌性リンパ管症
・珪肺
・サルコイドーシス
・アミロイドーシス
・ウイルス、カポジ
・COP(BVBに沿った分布より)
・RA,Sjogrenに伴う膠原病肺
・IgG4関連肺疾患

参考)広義リンパ路病変の鑑別診断


 

27,

20 歳代の男性。骨髄移植約 1 年後に進行性の呼吸困難が出現したため精査となった。胸部 X 線写真と高分解能 CT を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 気管支喘息
b 汎小葉性肺気腫
c 閉塞性細気管支炎
d サイトメガロウイルス肺炎
e Swyer-James-MacLeod 症候群
27, c

・両側肺の過膨張あり。CTでは、気腫性変化があるようにも見える。明らかなモザイクパターンは認めない。

閉塞性細気管支炎(BO:Bronchiolitis Obliterans)

・膜性細気管支の粘膜下、気道周囲の炎症、線維化によって中心性の内腔狭小化が生じた状態。
・原因:特発性、感染、有毒ガス吸入、膠原病、薬物中毒、移植
・高度の非可逆性の気流障害
・CT画像所見:肺血管の狭小化を伴った透過性亢進、モザイクパターン、中枢側気管支拡張。

BOOP

・Swyer-James症状群:幼児期のウイルス感染などによる閉塞性細気管支炎

参考)造血幹細胞移植後の肺障害のまとめ(IPS、LONIPC)


 

28, 

60 歳代の女性。心筋梗塞にて ICU 入室中である。胸部 X 線写真臥位像を示す。
挿入されているカテーテルについて正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 先端は右房に位置している。
b 鎖骨下静脈から挿入されている。
c 合併症で注意すべきは肺梗塞である。
d 挿入の目的は中心静脈圧の測定である。
e 留置に際しては先端をさらに末梢に進める。
28, b→c

・カテーテルは右鎖骨下静脈(ではなくて右内頸静脈なのでは?)→上大静脈→右房→右室→肺動脈本幹→右肺動脈まで入っているよう。もう少し引かなくてはならない。

スワンガンツカテーテル(Swan Ganz)

・心機能の評価を行う事ができる。

・心内圧の測定、心拍出量(Cardiac Output: CO) の測定、酸素飽和度の測定を行うことができる。※うち、心内圧の測定、心拍出量(Cardiac Output: CO) はフォレスター分類に入っている項目。

・スワンガンツでの心内圧測定箇所は5箇所
→①左肺動脈で肺動脈楔入圧 ②肺動脈本幹で肺動脈圧、③右房で右房圧、④右室で右室圧、⑤上大静脈で中心静脈圧を測定することができる。

・この5箇所の中でも特に重要なのが、肺動脈楔入圧。これもフォレスター分類に入っている項目だから。→フォレスター分類についてはこちら

▶合併症
・深過ぎる事により、医原性に肺塞栓を起こす。
・カテーテルが動いて弁運動を阻害するため、心不全の悪化の原因となる。

参考)ICUナースのお勉強 

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29, 

70 歳代の女性。突然の呼吸困難を主訴に来院した。胸部 X 線写真を示す。
所見として認められるのはどれか。2 つ選べ。
a rib notching
b Hampton hump
c knuckle sign
d snowman sign
e Westermark sign
29, c,e

・エピソードから肺動脈血栓塞栓症を疑う。

・Hampton humpは肺梗塞で末梢に見られる浸潤影。今は見られていない。

・右肺動脈部にknuckle signありか。Westermark signは塞栓部以降の肺野の透過性が亢進するレントゲン所見。いずれもPEで見られる所見。Westermark signは正直よくわからない。

参考)
Hampton hump(肺梗塞のX線所見)
knuckle sign、Westermark sign(肺塞栓症のX線所見)


 

30, 

50 歳代の男性。右胸痛を主訴に来院した。それ以前に左胸痛が出現し近医で左胸水を指摘されている。既往歴は不明である。胸部 CT を示す。考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 肺吸虫症
b 肺包虫症
c 犬糸状虫症
d アニサキス症
e 日本住血吸虫症
30,  a

・胸水、気胸、多発結節あり。

肺吸虫症

・胸水貯留や気胸をきたす。

肺包虫症

・胸膜炎、気管支炎をきたす。

続発性気胸の原因
・肺気腫
・嚢胞性線維症
・気管支喘息
・肺炎、肺膿瘍、肺結核
・肺線維症
・肺梗塞
・転移性腫瘍(特に肉腫)
・Pulmonary Langerhans cell histiocytosis(PLCH)
・Lymphangioleiomyomatosis(LAM)
・月経随伴性気胸
・(AIDSに伴う)ニューモシスチス肺炎
・肺吸虫症
・遺伝性疾患(Marfan症候群、Ehlers-Danlos症候群)

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