脳動脈瘤破裂の危険因子は?

大きさ

・当然大きいもの。5-7mm以上。10mm以上は特に

部位

  • 前交通動脈(A-com) 33%
  • 内頸動脈-後交通動脈分岐部(IC-PC)  29%
  • 中大脳動脈 21%
  • 前大脳動脈末梢部 6%
  • 脳底動脈先端部(Basilar top)
    など

※MCAに比べてPcom,Acomの動脈瘤は約2倍の破裂の危険。
※前方循環系よりも後方循環系の方が2−3倍破裂しやすい。

形状

・不整形、多房性、bleb(鶏冠)伴うもの。
Dome/neck比(動脈瘤の長さ/首の長さ)が大きいもの。(Dome/neck>2でコイル塞栓術の適応となりうる。)domeneck

  • 複数あるもの
  • 2割の人に多発する。特に女性に多い。

合併疾患・習慣

  • 高血圧
  • 喫煙
  • 多発性嚢胞腎など

家族歴

・特に兄弟姉妹にクモ膜下出血の患者のいる家系。

治療を検討することが推奨される動脈瘤は?

  • 70歳未満(患者の余命が10〜15年以上)
  • 5-7mm以上。
  • 5-7mm未満では、
    ①症候性、
    ②後方循環かAcom,IC-PCなど
    ③Dome/neck aspect比が大きい、不整形、ブレブあり

 

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