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11,

50 歳代の男性。右手指の単純 X 線写真正面像を示す。考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 末端肥大症
b ビタミン A 過剰症
c ビタミン D 過剰症
d 甲状腺機能亢進症
e 副甲状腺機能亢進症
11, e

8番の指のレントゲンと比較してもわかるように、骨膜下骨吸収を認める。

副甲状腺機能亢進

・骨では、線維性骨炎、指骨骨膜下吸収像、骨量減少、頭蓋骨の塩胡椒像、歯槽硬線の消失。

副甲状腺機能亢進症⇒骨粗鬆症と骨軟化症
・腎疾患による二次性副甲状腺機能亢進症(←低Ca血症に反応して起こる)
・褐色腫(brown tumor)
褐色腫

嚢胞性疾患副甲状腺機能亢進症の患者で溶骨性病変を見たときはまず考える。

・骨膜下吸収など副甲状腺機能亢進症の他の所見を伴わず単独に認められることは稀。


 

12,

10歳代の男児。頭痛と嘔吐を主訴に来院した。頭部 MRI を示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 脳出血
b 脳膿瘍
c 膠芽腫
d 胚細胞腫
e 転移性脳腫瘍
12, b

・DWIで高信号、ADCは低値。
・造影でリング状に濃染されている。

脳でリング状増強効果を呈する疾患

・glioblastoma(膠芽腫)→形が全然違う。参考)膠芽腫(glioblastoma)

・脳膿瘍 ◎

・転移性脳腫瘍 →内部があまりに染まらないし、この部位にだけ隣接しているのもおかしい。DWIもあまりに内部が高信号。肺小細胞癌などの細胞密度の高い病変ではDWIで高信号を呈することもあるが。

・脳内血腫(亜急性期-吸収期) →明らかに今は被膜を形成している。出血ではない。

・脳梗塞(亜急性期)
・脳壊死
・悪性リンパ腫(特にHIVに合併)
・毛様細胞性星細胞腫
・血管芽腫
・神経節膠腫
・多形黄色星細胞腫
・結核腫
・多発性硬化症
・放射線壊死
・嚢虫症 cysticercosis

参考)
リング状増強効果を呈する疾患の鑑別診断
膠芽腫(glioblastoma)
転移性脳腫瘍(脳転移)の画像診断


 

13,

50 歳代の男性。歩行時のふらつきを主訴に来院した。頭部 CT と MRI を示す。可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
a 髄膜腫
b 上衣腫
c 神経膠腫
d 悪性リンパ腫
e 脈絡叢乳頭腫
13, e

・脳実質外腫瘍。
・単純CTで高吸収、T1WIで脳実質とほぼ等信号、T2WIではやや高信号、造影効果あり。脈絡叢乳頭腫がLuschka孔を介して小脳橋角槽の方に進展していると考えられる。

参考)
脈絡叢乳頭腫の画像診断(choroid plexus papilloma)
髄膜腫(meningioma)の画像診断、画像所見

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14,

8 ヶ月の乳児。けいれんを主訴に救急受診した。皮膚にあざがある。頭部 MRI を示す。可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。
a 虐待
b 血友病
c 硬膜下蓄膿
d 高所からの落下
e ミトコンドリア脳症
14, a,b

・左優位に両側硬膜下血腫あり。
・皮膚にあざあり。

→虐待か。もう1つはd?硬膜下血腫の原因はshaken-baby syndromeがメインであり、高いところからの落下というのは微妙。

血友病でもあざや硬膜下血腫が見られることはある。虐待と決めつけてはいけない!とは有名な話。らしい。


 

15,

70歳代の男性。歩行障害と膀胱直腸障害を主訴に来院した。MRI の T2 強調像と造影 T1 強調像を示す。考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 血管芽腫
b 神経膠腫
c 脊髄空洞症
d 硬膜動静脈瘻
e 視神経脊髄炎
15, d

T2WIで髄内に異常高信号。(静脈うっ滞による浮腫を反映)

・脊髄周囲には背側優位に多数の異常なflow void。拡張・蛇行した異常血管を示唆。

・造影T1WIではこの異常血管が脊髄背側表面の点状の造影効果としてとらえられる。

脊髄硬膜動静脈瘻(dAVF)の画像診断

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