2013年放射線科専門医問題&解答解説【診断41-45】

問題はこちらから参照して下さい。

41.
縦隔腫瘍で石灰化を来たしやすいのはどれか。2 つ選べ。
a 胸腺腫
b 神経鞘腫
c 精上皮腫
d 成熟奇形腫
e 悪性リンパ腫
41. a,d

 

42.
胸部 X 線写真で肺血管陰影が増強するのはどれか。2 つ選べ。
a 動脈管開存
b Ebstein 奇形
c Fallot 四徴症
d 心房中隔欠損
e 修正大血管転位
42. a,d

・肺血管陰影が増強するものを選ぶ問題。頻出問題で、より古い過去問にシェーマ付きで解説していますので、そちらを参照してください。


 

43.
大動脈解離について誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a 真腔は拡大した偽腔で圧排される。
b 剥離内膜の同定は診断上特異性が高い。
c 血栓閉塞型の偽腔は単純 CT で高吸収を示す。
d DeBakey II 型では下行大動脈にエントリーがある。
e 大動脈基部の評価に心電図同期 CT が有用である。
43. d

・真腔は、偽腔に圧排される。剥離内膜が同定できれば、当然特異性が高い。

・血栓閉鎖型の偽腔は単純CTで高吸収を示すので、単純の撮影が重要。

・大動脈基部は解離を疑うようなアーチファクトがでやすいので、心電図同期させるとよい。

参考)偽腔閉鎖型大動脈解離の画像診断

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44.
心電図同期冠動脈 CT について正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 冠動脈奇形の診断は困難である。
b ステント内狭窄の評価が容易である。
c 高心拍数の患者ではアーチファクトが少ない。
d 不整脈患者では階段状のアーチファクトが見られる。
e 石灰化病変による冠動脈狭窄の評価が容易である。
44. d

・b:ステント内狭窄が可能みたいですが、容易かと言われれば×か。

・a,c,eは×。心拍数はとにかく落とさないとダメ。石灰化病変が多ければ(石灰化スコアが高値)そもそも冠動脈CTの適応ではない。

aaaさんからのコメント

44ですが、SCCTガイドラインによると脈の不整で階段状artifactが出ると記載あります。ステントや石灰化は過大評価しやすいともあります。

ですので、dが正解ですね。aaaさんありがとうございます。


 

45.
乳癌の疫学について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 日本の乳癌罹患率は 70 歳代がピークである。
b 日本の乳癌年齢調整死亡率は減少傾向にある。
c 閉経後女性では肥満が乳癌発症リスクを増加させる。
d 初産年齢が低い女性ほど乳癌発症リスクは減少する。
e 授乳経験のある女性は,ない女性よりも乳癌発症リスクが高い。
45.  c,d

a. ×  40歳代後半から50歳代にピーク。

b. × 死亡率に関してはまだ上昇傾向が継続している。欧米は減っている。

c. ◯ BMI が 20.0 の女性のリスクを1とすると BMI が 25.1以上の女性のリスクは 1.9となる。

45ですが、現在の乳癌診療ガイドラインでは、『閉経後の肥満は「確実」なリスク要因であるが,閉経前は「ほぼ確実」な予防要因である。』となっている。

ハリー先生ありがとうござます。

d.○ 22 歳以下で出産を経験した女性のリスクを1とすると 28 歳以上で出産を経験した場合は 2.5(閉経前)、1.2(閉経後)となる。

e. × 授乳経験が乳がん予防に効果がある、とする研究論文が 2002 年 7月 20日発行の医学誌ランセットで発表された (Collaborative Group on Hormonal Factors in Breast Cancer (2002). The Lancet, vol.360, pp.187-195)。

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