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groove領域とは?

  • groove(読み方は「グルーブ」)とは膵頭部と十二指腸の間の溝を指す。脂肪織内を胃十二指腸動脈が走行。膵頭上部では広いが、下部では狭くなる。
  • groove領域に異常があれば、この脂肪が不明瞭になる点から、何かあるのでは?と推測する。

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groove領域のCT画像(正常例 40歳代男性)

膵頭部上部レベル

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膵臓と十二指腸の間に胃十二指腸動脈が走行しており、間には脂肪成分がある。

膵頭部中部レベル

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このレベルでも、膵臓と十二指腸の間に胃十二指腸動脈が走行しており、間には脂肪成分がある。

冠状断像

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冠状断像で見てみても、膵臓と十二指腸の間に胃十二指腸動脈が走行しており、間には脂肪成分があるのが確認できます。

では、これらの脂肪成分が不明瞭になる実際の症例を見てみましょう。

GROOVE膵癌の特徴は?

  • groove領域に広がる膵癌をgroove膵癌という。grooveに沿って上下に索状に進展する特徴がある。
  • 主膵管閉塞を来す前に、より近い十二指腸壁や膵内胆管に浸潤する。

groove2

  • 十二指腸粘膜下に広域に浸潤するため、十二指腸下行脚は全周性に肥厚し、内視鏡では粘膜の浮腫、びらん、潰瘍を伴う。球後潰瘍に類似した内視鏡所見を呈する。
  • groove膵癌の鑑別診断としては、十二指腸癌や膵内胆管癌、groove膵炎。
  • 膵炎では、groove領域の索状腫瘤内に嚢胞(仮性嚢胞)を認めることが癌より多い点が鑑別の一助となる。
症例 70歳代男性  CEA高値、内視鏡で十二指腸狭窄あり精査

膵ダイナミックCT 早期相

groove-pancereatic-cancer-ct-findings

膵臓と十二指腸の間の脂肪が不明瞭になり、腫瘤に置き換わっている。groove膵癌の十二指腸浸潤を疑う所見です。

症例 70歳代男性

groovepancreaticcancer

膵臓と十二指腸の間の脂肪がはっきりせず、胃十二指腸動脈が途中までしか追えません。

間には徐々に造影される腫瘤を認めており、groove膵癌を疑う所見です。

症例 35 歳の男性。軽度黄疸。

groove pancreatitis2005年放射線科診断専門医試験問題53より引用。

膵頭部周囲(groove領域)にCTで低吸収を示し、MRIのT2WIで高信号を示す領域を認める。腫瘍を疑う所見はみとめず、groove pancreatitisを疑う所見。

参考)画像診断2010年11月 膵管癌の画像診断 金沢大学 蒲田敏文先生

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