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前立腺癌検診アルゴリズム

prostatecancer

PSAとは

  • 前立腺管上皮細胞で産生される蛋白質に由来する臓器特異性の高い特異抗原
  • 前立腺上皮の崩壊により血液中に浸出。
  • 前立腺肥大、前立腺炎、前立腺結石、前立腺癌、尿道カテーテル留置においても上昇することがある。
  • PSA値に影響を及ぼす薬剤:NSAID、スタチン系薬剤、サイアザイド系利尿薬、5α還元酵素阻害薬
  • PSAは通常精液中に分泌されるため、血中にはほとんど滲出しない。しかし、炎症、肥大、癌が存在すると、PSAが血中に滲出する。基準値は4ng/ml以下と覚える

泌尿器科医がMRをオーダーするまでに分かっていること

  • PSA測定
  • 直腸診(DRE:Digital rectal examination)
  • 経直腸エコー(TRUS:Transrectal ultrasonograyaphy)

DRE+TRUS泌尿器科医にとって重要な臨床診断法
・前立腺癌以外の疾患群の鑑別診断:前立腺炎、前立腺肥大、前立腺結石
・前立腺癌の検出・ステージング

前立腺癌が他の癌と異なる点

  • 通常の癌の治療方針の決定には主に画像診断用いられるが、前立腺癌の治療方針決定には、リスク分類(画像+臨床+病理)がなされる点である。
  • MRIでは前立腺生検においてどこを重点的に生検すべきかを示すことができる。:target biopsy

前立腺癌のリスク分類

リスク因子 PSA値 GS T因子
低リスク群 PSA≦10 2-6 T1-T2a
中リスク群 10<PSA<20 7 T2b
高リスク群 PSA≧20 7-10 T2c-T3

ただし、低リスク群はすべてを満たすものとし、中間・高リスク群はどれか1つを満たすものとする。

※GS:Gleason score

前立腺癌の治療

prostatecancer

Gleason scoreとは

  • 前立腺癌の組織学的形態を1−5のパターンに分類し、優位な組織像のパターンと次に優位な組織像のパターンを合計したもの。
  • GleasonスコアとはDonald F Gleasonらにより考案された前立腺癌の悪性度を推測するための組織学的分類である。

gleasonscore

  • Gleason◯+△とは5段階のうち一番多いものを◯に書き、2番目に多いものを△に書く。
  • 2番目に多い△が著しく少量な場合には、◯よりもgradeが低い場合には反映させないが、高い場合には反映させる。つまり、◯>△で△が5%以下ならば、反映させずに、Gleason◯+◯となる。
  • 値が大きいほど(悪性度が高いほど)、造影剤のwash outは顕著になり、MRIの検出率は高い。
  • Gleason scoreはADC値と逆相関する。
  • Gleason scoreは前立腺生検により得られる。系統的生検では6-12カ所生検をし、感度50%、陰性的中率は47%であり、あまり高くない。疑問に思いながら診断をする。

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