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 放射線科専門医過去問頻出問題 治療【前立腺癌】

低リスク前立腺癌(T1-T2a and GS≦6 and PSA< 10 ) 144Gy(シード単独)76Gy (外照射) 手術療法 (T2まで)orI-125 永久挿入療法 or外部照射単独((IMRT)など)
中リスク前立腺癌 110Gy(シード)+40−50Gy(外照射)
高リスク前立腺癌(T3a or GS ≧8 or PSA > 20 ) 76Gy (外照射) 外部照射((IMRT)など)+長期ホルモン (内分泌)療法±Ir-192 高線量率組織内照射
術後PSA再発、断端陽性症例 66Gy 外部照射

リスク分類

・T因子、Gleason score、PSA値によってリスク評価がされる。

低リスクの治療

低リスクの放射線治療は、I-125 永久挿入療法、外部照射単独(強度変調放射線治療(IMRT)など)。
※もちろん手術の適応でもある。前立腺全摘術の適応は癌が前立腺を超えていないT2まで。(施設によってはT3bまで行なう)

・低リスク群ではホルモン療法を併用しない。★
※低リスク群では、外部単独照射 or シード治療。
※そもそも低リスク群とは、T1-T2a and GS≦6 and PSA < 10 ng/ml

・I-125 永久挿入療法後 1 年以内に死亡した場合には前立腺を摘出する。
※半減期は60日だけど。

Seed migrationは骨盤部(尿道など)以外ではによく見られる。

PSAが3回連続で上昇した場合を再発と定義。(ASTRO)

・最近ではより有用な放射線療法後のPSA nadirから3ng/ml以上のPSA上昇を生化学的再発と定義することが多い。(IJROBP 53:304-315,2002)
※PSA値が再上昇したら即再発とするのは誤り。

・術後の PSA 再発に対しては転移がない場合は前立腺床に65-70Gy程度照射する。

・治療に関連した尿失禁の頻度は 5% 以下である。

高リスクの治療

・前立腺癌(T3bN0M0,Gleason Score=3+5,初診時 PSA 20.2 ngdl)は高リスク。
(★Gleason8以上、PSA20以上は高リスク)

高リスク群(stage T2c 以上、Gleason score≧8 あるいは PSA>20ng/ml)の治療は外部照射((IMRT)など)+長期ホルモン (内分泌)療法±Ir-192 高線量率組織内照射

Ir-192 高線量率組織内照射の適応となる。
※一時挿入小線源治療であるこれであれば、低〜高リスク群いずれの限局性前立腺癌に対しても単独治療の適応となるが、高リスクに用いられることが多い。
※高線量率は精囊にも十分線量を投与できるため、高リスクに有利。
※一般に外照射と併用することが多い。

・強度変調放射線治療 (IMRT)は限局性前立腺癌から局所進行前立腺癌まで適応となる。

・根治的放射線外部照射の照射線量は72Gy以上の総線量が必要。(意外にもかなり多い!)
72Gy以上ではじめて前立腺全摘出と同等の成績が期待できる。
※現在ではIMRTを使用して総線量76Gy/38回の総線量を採用している施設が多い。

・術後のPSA再発症例には66Gy/33回を採用している施設が多い。

・特に高リスク群では、2−3年の長期内分泌療法が推奨されている。(JCO 23:8176-8185,2005)。
※T3の前立腺癌には内分泌療法の併用が必要。

・晩期有害事象として最も問題になるのは直腸出血
※子宮頸癌や直腸癌術前のような全骨盤照射ではないので、イレウスはまず起きない。

リンパ節の評価について

・PSAが20ng/ml以下でT2a以下、かつGSが6以下ならば根治的治療を行なう前のリンパ節の評価を省略してもまず心配はない。(J Urol 150:110-114,1993)

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