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放射線科専門医過去問頻出問題 治療【肺癌】

腫瘍 照射線量 治療法
早期非小細胞肺癌 12Gy×4回三次元 手術単独もしくはSBRT(体幹部定位放射線治療。適応:5cm以内のN0症例。
切除不能非小細胞肺癌 60Gy 同時化学放射線療法化学療法ではシスプラチンを使用。対側肺門リンパ節転移以外のⅢB期までは適応あり。
脊髄への照射は45Gy以下に抑える。
Pancoast腫瘍は、術前CRT→手術。
小細胞癌 限局型(LD) 45Gy加速過分割照射 早期同時化学放射線療法化学療法ではEP療法(エトポシド+シスプラチン)を用いる。
小細胞癌 限局型のCR症例 25Gy 全脳予防照射(PCI)

早期非小細胞肺癌 2010など

手術が第一選択であるが、SBRT(体幹部定位放射線治療)もほぼ同等の成績
※化学療法は必要ない。むしろ合併症のリスクが増加する恐れあり。
※所属リンパ節への予防照射も必要ない。

3 次元原体照射で施行する。

・適応は腫瘍径が5cm以内のN0症例

・X 線のエネルギーとしては (4~)6 MV の使用が推奨される。
※肺はほぼ空気なので、X線はほとんど減衰することなく進んで行くので10MV以上の高エネルギーX線は必要ない。

・肺野末梢早期肺癌の局所照射: 48 Gy4 回

・ⅠA期など早期であれば重粒子線の適応がある。

・IA 期(T1)、IB 期(T2)で比較すると大部分の報告で有意に IB 期の方に局所再発が多い。

・Ⅰ期症例の原発腫瘍のみの照射では、縦隔リンパ節単独再発は4〜7%である。

・所属リンパ節への予防照射は行わない。

・末梢型 I 期には強度変調放射線治療は行わない。
※定位放射線治療を行なう。

定位手術的照射(SRS)は1回の照射で治療する。
※SRSとはγナイフやサイバーナイフ(直線加速器)など1回照射のこと。リニアック(直線加速器)でも施行可能。

切除不能非小細胞肺癌 2011など

・局所進行癌では化学療法と放射線治療同時併用する。(Grade A)○ ★
※手術適応となるのはⅠA期〜non-bulkyなcN2(ⅢA期)まで。

・化学療法は白金製剤を含めて使用する。(Grade A)○ シスプラチン。

・放射線治療は両側の肺門・縦隔は含めない。★
・対側肺門リンパ節転移のある IIIb 期は根治照射の適応とならない。
両側肺門照射は原則禁忌。放射線肺臓炎が両側に起こると致死的だから。
※bulkyな縦隔リンパ節転移のあるⅢA期ならびに対側の肺門リンパ節転移を除くⅢB期には化学療法併用放射線療法の適応がある。対側肺門リンパ節転移があってはダメ
※放射線治療は、局所病変+患側の肺門縦隔リンパ予防領域照射。

・放射線治療は局所に総線量 60 Gy30 回以上照射する。○

・脊髄への照射は 40 Gy20 回~44 Gy22 回に抑える必要がある。
※45Gy以上当てない。脊髄の耐用線量は45Gy。通常照射で50Gy以上は禁忌。脊髄麻痺を起こす。

Pancoast 腫瘍でも根治照射の適応となる。

Pancoast腫瘍に対する術前化学放射線治療は行なわれる。
※Pancoast腫瘍とは肺尖部胸壁浸潤型肺癌のこと。
標準治療は術前CRT→手術。胸壁や神経への浸潤を少しでも減らして手術。

・局所制御された場合でも全脳予防照射の適応はない。
全脳予防照射は小細胞癌(CR症例)に行なう。

小細胞肺癌 限局型(LD)

・標準治療は早期同時化学放射線療法

・化学療法ではシスプラチン+エトポシドVP-16(EP療法)を行なう。

・線量分割法として、45Gy/30回/3週。加速過分割照射を行なう。1日2回1回1.5Gy。

CRもしくはそれに近い奏功が得られた場合は、全脳予防照射(PCI)を行なう。

25Gy/10回で行なうと認知症の増加は回避できる。

※LDとは一側の胸部、対側を含めた縦隔、同側の鎖骨上窩に限局した病変。

肺癌の定位照射が原則適応にならない部位 2012

・肺門部

※腫瘍最大径が 5 ㎝以内で,リンパ節転移や遠隔転移のないT1N0M0およびT2N0M0が好適応である。ただその中でも腫瘍の存在部位が縦隔に近接して,大線量が正常臓器に照射される可能性が高い場合は適応が難しい。

放射線量

・腰椎転移の局所照射: 30 Gy10 回

・多発性脳転移の全脳照射: 30 Gy10 回

・原発巣および同側縦隔照射: 60 Gy30 回

・肺野末梢早期肺癌の局所照射: 48 Gy4 回

合併症

・放射線肺臓炎の変化は通常照射終了後 2‐6 ヶ月後に出現することが多い。直後ではない。
※1年を経過してしまえば、発生するリスクはまずない。

・放射性肺臓炎の発生を予測する治療計画における因子としてV20(20Gy以上の線量があたる肺野容積の全肺野容積に対する割合(%))やMLD(mean lung dose (Gy))などが有名。

・脊髄に当たる最大線量を45Gy未満程度に抑えることが、晩期の放射線脊髄炎の発生を避けるために需要。

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