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 放射線科専門医過去問頻出問題 治療【頭頸部】

腫瘍 照射線量 治療法
上咽頭癌 66Gy 同時化学放射線療法(化学療法はシスプラチン)IMRTの適応。
声門癌(喉頭癌で最多) 66Gy 早期は放射線治療単独進行期は手術+RT
中咽頭癌 早期は手術+RT進行期は手術+RT、CRT同時併用CRTが成績良好
下咽頭癌 早期は手術、RT、CRTが適応進行期は、喉頭全摘除+両頸部郭清+術後照射手術拒否ならば、同時CRT
上顎癌 50-60Gy 手術、Chemo、RTの三者併用療法RTは前方側方直交二門照射
舌癌 早期は手術または小線源治療進行期は手術+頸部郭清+RT

総論 2011,2010

・頭頸部扁平上皮癌の放射線治療では治療期間は予後因子となる。★

・放射線治療中の喫煙は放射線治療成績に影響する。

上咽頭癌 頻出

若年発症例も多い。
15−25歳、40-60歳の二峰性

・低分化扁平上皮癌、未分化癌(WHOⅡ−Ⅲ)が多い。
※手術は困難なのと、放射線、化学療法の感受性が高いので、同時化学放射線療法が標準治療66Gyシスプラチン

・上咽頭癌に対する放射線治療は強度変調放射線治療(IMRT)の適応を考慮する。
※上咽頭癌では、周囲正常組織である脳幹や視神経・視交叉などの耐用線量が低いため、IMRTを用いてそれらのOARへの線量を制約する。

・頸部リンパ節転移のない II 期上咽頭癌に対する治療法は同時化学放射線療法
※化学療法、放射線感受性は高いので、化学放射線療法が標準治療。
※照射は総線量66-70Gy、化学療法はシスプラチン。

EB(Epstein-Barr)virus が発症に関連。

咽頭癌の放射線治療の有害事象 2012

・味覚障害
・嚥下障害
・唾液腺障害(1−2週間後という早期から起こる)
・甲状腺機能低下症

※白内障は起こらない。

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日本頭頸部学会HPより 副作用について

・粘膜・皮膚の炎症
・唾液腺分泌障害
・放射線性骨髄炎、骨壊死
・味覚障害
・嚥下困難、誤嚥
・聴力低下
・その他:視力障害、脳神経障害、開口障害、摂食時の鼻逆流、甲状腺機能低下症など

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I 期喉頭癌の放射線治療 2011,2012【新傾向?】

放射線治療単独が標準治療である。(早期(Ⅰ-Ⅱ期))★
※進行期の喉頭癌は切除術+術後照射

・総線量 66-70Gy/33-35回/6-7週を用いる。

1 回線量は 2~2.4 Gy を使用する。○

・放射線による咽頭粘膜炎に対して、食生活指導をする。
※カレーなど刺激物はダメ。

・線量の均一性を保つためにウェッジフィルターを使用する。
※左右対向2門照射なので、照射野の前方が後方よりも体の厚さが薄い。

上顎癌 2005

前方側方交叉照射 ○

・リンパ節転移、遠隔転移は少ない。

・シスプラチンの動注k学療法は浅側頭動脈から行なわれる。

・患者固定はシェル固定が原則。

舌癌 2006

唾液腺障害(口腔内乾燥)は照射早期(1〜2週目)より生じる。

・初診N0でも約30%で後発リンパ節転移を認める。

・唾液分泌障害は味覚障害より遷延することが多い。

・放射線治療後の抜歯は避け、前に行なう。
※RT後の抜歯は創傷の治癒が悪く膿瘍や骨髄炎のリスク。

・加速多分割照射(1日2回、1回1.5Gyなど)では通常分割照射と比較して急性障害の増強が認められることが多い。

その他

・眼窩原発 MALT リンパ腫は放射線治療が第一選択となる。
※限局期の低悪性度リンパ腫(MALT リンパ腫、濾胞性リンパ腫 Grade1,2)に対しては放射線単独治療により治癒・もしくは長期寛解が得られる。
※MALTリンパ腫は眼ならびにその付属器原発が胃原発と並んで多いが、その治療法は経過観察もしくは30Gy程度のRT単独である。

・耳下腺癌は放射線感受性が低い。
※感受性が低く、術後の再発予防程度の効果しか期待できない。

・甲状腺癌は放射線感受性が低い。

・HP(Human papilloma)virus は中咽頭癌の発症に関連する。
※中咽頭癌の約40%はヒトパピローマウイルスの感染により発生。

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