Sponsored Link

放射線科専門医過去問頻出問題 治療【脳腫瘍】

腫瘍 照射線量 治療法
膠芽腫 60Gy(三次元) 手術+化学放射線療法(化学療法はテモゾロマイド)
髄芽腫 36Gy(全脳全脊髄)
54Gy(後頭蓋窩)
手術+全脳全脊髄照射+全身化学療法
胚腫 40Gy(多門) 播種があれば全脳全脊髄照射
転移性脳腫瘍 全脳照射なら30Gy定位なら16−25Gy 全脳照射はすべての転移性病変に適応。定位はサイズ3cm以内の1−3個の病変に。
中枢神経系原発悪性リンパ腫 MTX大量療法±放射線治療
聴神経腫瘍 定位手術的放射線治療(SRS)/定位放射線治療(STI)
下垂体腺腫 手術困難例に対してSRS/STI
髄膜腫 全摘が基本。放射線感受性は低い。

膠芽腫

・膠芽腫ではテモゾロマイド同時併用により放射線治療成績は向上する。★

術後に照射する。
※出来るだけ手術により摘出し、術後テモゾロミド(経口抗癌剤)を併用した放射線治療が標準。

・総線量 60Gy/30 回まで照射する。
※40Gyでは少ない。

6~10 MV のエックス線で照射する。

MRI の T2 強調像で高信号の範囲を照射野に含める
高信号部位は浸潤しているとして範囲も入れる。最初の40〜50Gyまでは、T2強調像での浮腫領域+2cmをマージンとする。それ以降の60GyまではMRで造影される腫瘍+1.5〜2cmをマージンとする。

[deco_bg image=”marker-b” width=””]

2013年時点で科学的に推奨度の高い治療方針

•初発膠芽腫では開頭手術で可能な限り摘出する
•手術後できる限り早期に放射線治療 (60グレイ/30分割)をする
•放射線治療開始と同時にテモゾロマイド (75mg/m2)の投与を開始する
•アバスチン (10mg/kg/every 2 weeks)を併用する
•放射線治療終了後テモゾロマイド (100-200mg/m2)の投与を6コース行う
•治療に対する有効性のエビデンスレベルの高いものは,手術摘出,放射線治療,テモゾロマイド化学療法の順です。

[/deco_bg]

髄芽腫に対する適切な治療法 2012

手術+全脳全脊髄照射+全身化学療法
※まず手術。髄芽腫に対する一般的な治療は、顕微鏡手術下に腫瘍全摘出あるいは亜全摘出術を行い、術後に、化学療法と全脳全脊髄照射を行うこと。
※髄膜播種を起こす確率が40%前後あり。

・髄芽腫は髄膜播種予防のため、術後照射は必須であり、生存率向上に寄与している。

胚腫

・胚腫は化学療法単独や手術単独では治癒は期待できない。全例放射線治療の適応である。

髄膜播種が10%前後であり。その場合は、全脳全脊髄照射を行う。

脳原発悪性リンパ腫

・脳原発悪性リンパ腫の予後は一般的に不良であり、high dose MTX などの化学療法施行後に全脳照射が行われることが多い。

※現在はより化学療法を強力にした、R-MPV療法(リツキサン+大量MTX+プロカルバジン+ビンクリスチン)+全脳照射で2年生存率が67%という報告あり。

髄膜腫

・通常の low grade の髄膜腫の場合で完全に摘出できた場合は術後照射は必要ない。

聴神経腫瘍

定位放射線照射を行なう。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら