Sponsored Link

クモ膜下出血(SAH)をCTで見落とさないためのポイントの一つに、正常ならば見られる黒い脳脊髄液腔を確認することが挙げられます。

SAHの画像診断!黒い脳脊髄液腔を確認する。

  • 脳槽の吸収値は脳室と同じはず。脳槽の黒さを確認できなければ異常である。

見落とさないためにも

頭頂部から

  • 高位脳溝
  • (鞍上槽レベル)
    ・左右のSylvius裂、谷
    ・前方正中の前大脳縦裂
    ・左右斜め後方の迂回槽
  • (さらに下方レベル)
    ・小脳橋角部周囲
    ・延髄周囲

が黒いことを隈無く見ていきましょう。

脳槽を評価する際に注意すること

  • くも膜下出血は発症後、一週間以内に、くも膜下腔高濃度を呈する出血の90%が洗い流される(特に脳底部)
  • 発症3日以降で、出血は脳実質と等〜低吸収を示す。
  • なので、頭痛がいつ発症したかを詳細に問診することが大事。
  • Hb10g/dl以下の貧血や亜急性期出血は、高濃度を呈さない。
  • 貧血の有無については、上矢状静脈洞内のCT吸収値が参考になる(上矢状静脈洞内は正常では脳実質よりも高吸収値を呈するが、貧血が強いと低吸収値を呈する。)
  • クリッピング術後の金属アーチファクトで脳槽が評価できないことがある。

典型的なSAHは高吸収を示すのでわかりやすいですが、高吸収を示さないときもあり、

くも膜下腔が黒くない=異常

だという認識を持って黒いことを確認していく習慣をつけましょう。

是非↓の症例を動画でチェックしておいてください。

参考&引用改変文献)
・画像診断2007年6月 くも膜下出血の画像診断 大阪市立大学 下野太郎先生
・臨床画像2009年4月増刊号 救急画像診断 くも膜下出血 亀田総合病院 菊池陽一先生
・画像診断2010年8月くも膜下出血の画像所見 富山大学 野口京先生 

Sponsored Link

 

関連記事はこちら