脊髄硬膜外血腫(spinal epidural hematoma)

・強い疼痛とともに急激な神経根症状、知覚・馬尾神経障害で発症する。

・40–50%は原因不明。その他、外傷、凝固異常(白血病、血友病)、脊髄動静脈奇形、血管腫などに見られる。

・発症年齢は60歳代に多いが、全年齢に認める。

・男性に多い。

・好発部位は男性では、C7、L1レベル女性ではTh10-11レベル

・血腫は硬膜嚢背側、側方に存在することが多い。

・治療は手術(除圧)が基本であるが、12時間以内に症状の改善を認める際には保存的治療も考慮。

・小児では、Guillain-Barre症候群と、成人では、大動脈解離と誤診されることがある。

・多くは静脈性出血と考えられており、腹圧や胸腔内圧の上昇により逆流弁を有しない硬膜外静脈叢に逆流が起こり、脆弱な部分が破綻を来たし生じるとされる。

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硬膜外血腫のMRI所見

・硬膜外に両凸レンズ状および多房性の腫瘤を呈する。

造影MRIでは辺縁部(硬膜)に増強効果を認め、反応性の充血と考えられる。

・血腫中央部の増強効果は、造影剤漏出や隔壁の濃染を示し、血腫増大の可能性や、動脈瘤、血管奇形の存在の可能性があり注意すべき所見である。

動画症例:80歳代男性 外傷はなし。Th12を中心に硬膜外血腫あり。


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