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内膜症性嚢胞で壁在結節をみたときに考える事

悪性疾患の場合

  • 明細胞癌
  • 類内膜癌
  • MMBT(境界悪性)

 良性疾患の場合

  • 妊娠中の脱落膜化
  • Dienogest(ディナゲスト®)による偽脱落膜化
  • polypoid endometriosis
  • 凝血塊

を疑う必要あり。

※Mullerian mucinous boderline tumors(MMBT):内頸部型(ミュラー管型)境界悪性粘液性腫瘍

内膜症性嚢胞に合併する卵巣癌は?

・悪性化の頻度は0.7%

明細胞腺癌(39%)と類内膜腺癌(35%)が多く発生。他、MMBT

・内膜症性嚢胞に合併する卵巣癌は通常よりも10−20歳若年(40-50歳代)で発症。

・悪性転化を疑う所見:造影される壁在結節の出現。T2WIにてshadingの消失。T1WIにて信号低下(腫瘍からの分泌による希釈)、経時的な増大傾向。

・早期発見にはDWI+サブトラクションが重要。

▶悪性化を示唆する画像所見

  • 一側性or極端な左右さ
  • shadingの欠如 壁在結節の存在
  • T1WIで低信号
  • 造影剤で増強される。
  • 径2cm以上

脱落膜下(妊娠中に内膜症性嚢胞内に充実性部分を認めた場合)

・脱落膜は、子宮内膜間質細胞に妊娠に伴うプロゲステロンが作用して形成されるもの。

・胎児側より生じる絨毛膜とともに胎盤を形成する。

妊娠中に内膜症性嚢胞の異所性内膜が脱落膜化することが知られている。

妊娠中に内膜症性嚢胞内に充実性部分を認めた場合、第一に脱落膜化を考える

・MRI所見は、充実性部分は平板状で、すべてのシークエンスにおいて、胎盤とほぼ同等の信号強度を呈することが特徴。つまり、T1強調像で低信号、T2強調像で比較的強い高信号を呈する。

症例 30 歳代の女性,妊娠 13 週。

Decidualization

2010年放射線科診断専門医試験問題59より引用。

子宮背側にT1WIにて高信号を示し、壁在結節を疑う結節複数あり。内膜症性嚢胞の妊娠による脱落膜化が疑われる。

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