2012年放射線科専門医過去問診断46−50

問題はこちらから参照して下さい。

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46,c,e

a 画像診断による葉状腫瘍との鑑別は容易である。× 葉状も良性。

b 超音波検査では辺縁不明瞭な腫瘤像を示す。×境界明瞭。

c ポップコーン様石灰化がマンモグラムでの典型的所見である。○

d MRIでは粘液癌との鑑別は容易である。× ともにT2WI高信号、ダイナミックにて漸増型に造影される(線維腺腫はT2WIで低信号のことも、ダイナミックにて急速にプラトーに達することもある。)

e MRIの信号強度には結合織成分の多寡が大きく反映される。○ その通り。 線維腺腫

Fibroadenoma(FA)

・上皮と間質の過形成性増殖。

・病理:上皮成分の組織形態により分類。 (管内型、管周囲型、類臓器型、乳腺症型の4つ)

・20〜30歳代。

・自然退縮もあり治療の必要なし。線維腺腫内に乳癌が発生することはまれ。

・画像所見(典型像):
・境界明瞭平滑で扁平な腫瘤。
・内部性状は間質成分の性状による。
:粘液浮腫状(粘液癌と似ている。)から硝子化[/deco_bg]
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47,b

a T1 強調像で高信号を示す。× 低信号。

b 造影 MRI は漸増型の造影パターンを示す。○ 通常型の乳管癌や、髄様癌のようにwash outパターンではない。

c T2 強調像で筋と同程度の信号を示す。× 高信号。

d 辺縁は不明瞭である。× 境界は明瞭で分葉状。

e 腋窩リンパ節転移が高頻度に見られる。× リンパ節転移は稀。

粘液癌のMRI所見

・境界明瞭、分葉状、T2WIで高信号。

・ダイナミック:persistent pattern。早期相の造影効果の程度は細胞成分の多寡で変化。

・線維腺腫や嚢胞性病変との鑑別に注意(困難なことがしばしばある。)


 

48,c

a wormian bone(間挿骨)× 正常でもみられる正常変異の所見だが、派手な場合は骨形成不全症などを考慮する必要がある。人字縫合と後部矢状縫合に見られることが多い。

b 後側弯症 ×

c 骨幹端損傷 ○

d 椎体圧迫骨折 ×

e 成長板軟骨損傷 ×  

被虐待児症候群の古典的な所見

①発生時期の異なる複数の骨折の存在。

②多量の骨膜下骨新生像

③骨幹端を含む骨折(coner fracture)  ただし、これは11%程度のみ。

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49,c

a クループ ×

b 急性喉頭蓋炎 ×

c ウィルス性肺炎 ○

d シミター症候群 肺静脈が左心房ではなく下大静脈に還流している異常。右肺を縦走する肺静脈がトルコの半月刀(scimitar)に似ることに由来する。

e 呼吸窮迫症候群 × サーファクタントの欠乏により肺胞は膨らむことができない。


50,c

a 肥厚性幽門狭窄症の幽門筋肥厚は 8 mm 以上である。× 4mm以上。

b 十二指腸閉鎖症では膜様閉鎖を呈するものが多い。× 膜様型、索状型、離断型、多発型があり、膜様型と離断型が多い。
※膜様閉鎖=腸の内腔が膜のようなもので閉ざされているもの。

c 腸重積では超音波検査で target sign を示す。○

d Hirschsprung 病の注腸検査では浣腸の前処置が必要である。×直腸指診や浣腸をするとRTZがゆがんで正しく描出されない可能性があるため前処置は行わない。

e 腹壁破裂の腸管は囊で覆われている。× 意味不明。⇩2016/7/14追記。

これは恐らく臍帯ヘルニア(ヘルニアのうがある)と腹壁破裂(ヘルニアのうがない)の対比のことを指してるものと思われます。TD.jr先生ありがとうございました。

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