ちらでは脳腫瘍を一からまとめていきます。

第一回目は原発性脳腫瘍の組織学的分類についてみていきます。

つまり、脳腫瘍がどこから発生したのかということです。

原発性脳腫瘍の組織学的分類

  • 神経上皮性腫瘍≒グリオーマ
  • 脳神経および脊髄神経腫瘍 例)神経鞘腫
  • 髄膜の腫瘍 例)髄膜腫
  • 血管系腫瘍 例)血管芽腫
  • 悪性リンパ腫
  • 胚細胞系腫瘍
  • 嚢胞性病変 例)頭蓋咽頭腫
  • 下垂体腫瘍
  • 頭蓋骨および隣接する軟部に発生する腫瘍
だいたいわかりますが、神経上皮性腫瘍って何ですか?膠芽腫はここに入るんですか?
そうです。特殊なのが神経上皮性腫瘍です。神経上皮性腫瘍の元になる神経上皮性細胞についてまとめました。

神経上皮性細胞

神経上皮細胞とは、神経管を構成する多列円柱上皮のことで、
ここから神経細胞グリア(星細胞、乏突起膠細胞、上衣細胞など)が分化する。

neuro

・これらの細胞および神経上皮に由来する未分化な細胞を発生母細胞とする腫瘍を神経上皮性腫瘍という。

そもそもグリアとは

星細胞(astrocyte):神経網を埋め、脳組織を支持し、血管と神経細胞間の代謝物の輸送を行ない、病的状態では障害に対する修復を行なう。

乏突起膠細胞(oligodendroglia):髄鞘の形成と代謝。

上衣細胞:脳質壁を覆う1層の立方状細胞。髄液の分泌吸収をする。

脈絡叢上皮:髄液の産生をする。

glia

 

つまりグリオーマとはこれらのグリアを発生母細胞とする腫瘍です。

神経細胞由来の神経上皮性腫瘍は非常に少ないので、

神経上皮性腫瘍≒グリオーマと考えればいいです。

神経上皮性腫瘍の種類は以下の通りです。

神経上皮性腫瘍≒グリオーマ

  • 星細胞系腫瘍 astrocytic tumors これだけで80%
  • 乏突起膠細胞系腫瘍 oligodendroglial tumors
  • 上衣系腫瘍  ependymal tumors
  • 脈絡叢腫瘍  choroid plexus tumors
  • 神経細胞系および混合神経細胞膠細胞腫瘍  neuronal and mixed neuronal-glial tumors
  • 松果体実質腫瘍 pineal parenchymal tumors
  • 胎児性腫瘍  embryonal tumors

※未分化な神経上皮細胞由来が胎児性腫瘍。

glioma

glioma

なるほど聞いた事ある腫瘍がほとんどこの中に収まったような気がします。

それは良かったです。次回は、これらを踏まえて、実際画像を見て、どのように鑑別を挙げるか。つまり、局在による鑑別ができるようにまとめます。